鳥取大学医学部の難易度は?
鳥取大学医学部は、医学部に生命科学科という珍しい学科がある医学部です。
以前は前期日程の二次試験には理科が必要なかったのですが、現在では理科2科目が必要になっています。
そのため、難易度は高くなったといえるでしょう。
今回は、鳥取大学医学部の難易度を偏差値や倍率から考察してみたいと思います。
鳥取大学医学部とは?
鳥取大学医学部は医学科、生命科学科、保健学科の三つに分かれています。
鳥取県米子市に大学のキャンパスや病院がある医学部です。
他の学部がある鳥取キャンパスは鳥取市にあるので、100kmほど離れています。
鳥取キャンパスのサークルに参加するのはかなり難しいでしょう。
このように医学部が独立しているのは、元は米子医科大学として、鳥取大学とは別に設立されたからだと考えられます。
鳥取大学医学部は新制八医科大学の一つで、医学部の中では比較的長い伝統のある大学になります。
地域医療に力を入れていますが、地域だけでなく国際的に活躍できる人材を育成することを目標としています。
定員は105名で前期で65名(22名は地域枠)、後期は20名、推薦は20名。
カリキュラムとしては1~3年次までは全学部共通の教養科目を履修する必要があり、1年次などはそちらの方を中心に履修しますが、一年次からもある程度の専門科目を学べます。
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鳥取大学医学部の偏差値は?
鳥取大学医学部医学科の偏差値は66となっており、医学部全体では平均よりほんの少し下の偏差値となります。
旧帝大学の工学部と同じレベルの学力が求められるので、大学入試全体で考えると高めの偏差値と考えることができます。
後期試験では偏差値は70近くまで跳ね上がることも頭に入れておいてください。
鳥取大学医学部の倍率は高い?
鳥取大学医学部の倍率は以下の通りです。
年度 | 鳥取大学医学部医学科倍率(前期) |
2018 | 7.9倍 |
2017 | 5.0倍 |
2016 | 6.0倍 |
年度 | 鳥取大学医学部医学科倍率(後期) |
2018 | 8.5倍 |
2017 | 4.4倍 |
2016 | 6.9倍 |
年度 | 鳥取大学医学部医学科倍率(推薦) |
2018 | 3.1倍 |
2017 | 3.3倍 |
2016 | 3.0倍 |
この表から見ると、鳥取大学医学部医学科の倍率は高いと判断することができます。
前期、後期ともに倍率が高いですが、受験層のレベルがそこまで高くないということもあり、倍率が上がっている可能性があります。
鳥取大学医学部の難易度は偏差値や倍率から考えると
鳥取大学医学部医学科の難易度は、倍率や偏差値から考察してみると平均的な医学部の難易度となります。
倍率は高いですが、異常なほどの高さでもなく偏差値も平均的であるところを考えると妥当な評価だと思います。
平均的な医学部の難易度はかなり高いので、平均的だと思って甘く見ないようにしましょう。
鳥取大学医学部の入試概要
鳥取大学医学部は再受験生に厳しい医学部なので、再受験の方は避けた方が無難です。
>>医学部再受験に寛容な大学|多浪や浪人でも年齢差別がないのは?
前期試験や推薦入試での地域枠が設けられているので、こちらでの入学も視野に入れるのも賢い選択です。
一般入試科目前期日程は数学、英語、理科二科目(2018年から)、面接。
センター試験と二次試験の比率は900:700。
後期日程では面接のみ。
センター試験と二次試験の比率は900:100です。
センター試験の配点が高く、対策する際は9割以上を狙う気持ちで抜け漏れが内容にしっかり勉強しましょう。
また、2018から理科が二次試験科目として追加されたので、二次試験の勉強もしっかり行いましょう。
センター試験対策と二次試験対策のバランスが合否を分けそうです。
鳥取大学医学部の各科目の対策
数学
数学は医学部専用の問題が出題されますが、難易度は平易であり、途中までは他の学部と同じ問題なので医学部を目指して勉強してきた受験生なら解ける難易度です。
医学部独自の問題では、いかに誘導に上手く乗れるかが勝負で、日頃からあらゆる誘導にも対応できるようにしましょう。
対策としては、青チャート一冊を完璧に仕上げる事と、別解を大切にすることです。
誘導問題では、自分が普段解いてる解き方と異なる解き方で解答することが求められるので、別解を把握することで様々な解き方に対応できるようになります。
英語
英語に関しても難易度は標準的であり、問題数もそこまで多くないので時間的にも余裕のある教科です。
和訳や英作文がやや長めに書かなければならないためにしっかりと練習する必要があります。
対策としては、過去問を研究し、解いた問題は英語の先生に添削してもらいましょう。
理科
次に理科に関してですが、理科は今年(2018年現在)から追加された科目なので、医学部ではどのような問題が出題されるかが不明です。
しかし、他の教科やの難易度や、他学部の理科の難易度が易しめの問題のため、そこまで難しくなることはないと思います。
物理に関しては、まれに難しい問題が出題されているので万遍なくしっかりと勉強しましょう。
面接
面接は比較的和やかな雰囲気で行われ、圧迫面接と程遠いそうです。
基本的な質問(志望理由)等しか質問されないので、しっかりと受け答えできる練習を行いましょう。
学校の先生などに相手をしてもらうと良いでしょう。