私立医学部で後期日程がある大学は現在、以下の8校です。
埼玉医科大学、日本医科大学、昭和大学、藤田保健衛生大学、大阪医科大学、関西医科大学、近畿大学、金沢医科大学。
私立医学部は倍率が高いため、難易度がめちゃくちゃ高くなる傾向があります。
今回は、私立医学部で後期日程の難易度、倍率、偏差値、日程について詳しく説明させていただきます。
私立医学部後期の倍率は?
私立医学部後期の倍率は異常に高いです。
前期日程で落ちた多くの人が最後の望みをかけて後期を受ける上、募集人数も10人以下の大学が多いため倍率が100を超えることも珍しくありません。
私立医学部後期日程の倍率がこちらです。
私立医学部 | 倍率(倍) |
埼玉医科大学 | 41.7(2017年度) |
日本医科大学 | 57.2(補欠合格を含めると17.2) |
昭和大学 | 48.9(2017年度) |
藤田保健衛生大学 | 159※1(2018年度) |
大阪医科大学 | 39.0(2017年度) |
関西医科大学 | 88.3(2017年度) |
近畿大学 | 162.6(2017年度) |
金沢医科大学 | 104(2018年度) |
※受験者数÷二次合格者で倍率を計算
※1 志願者数÷募集人員
私立医学部後期を受験する人は、国立医学部や私立医学部前期日程で落ちた人です。
なので、母集団のレベルはそこまで高いということはありません。
しかし、倍率が50~100倍を超えてくると、いくら母集団のレベルが下がったとはいえ合格するのはかなり難しいでしょう。
なにせ、100人中1位でないと合格できないということですからね。
私立医学部に合格したいなら、前期日程で確実に合格するのが得策といえるでしょう。
後期で合格するのはほぼ無理だと考えていいと思います。
✅ 私立医学部の難易度ランキングについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
関連記事 私立医学部難易度ランキングを偏差値と倍率から作った結果
私立医学部後期の偏差値は?
私立医学部後期日程の偏差値を調べましたが、後期日程の偏差値は見つかりませんでした。
なので、前期日程の偏差値を参考にするといいでしょう。
私立医学部後期がある大学の偏差値は以下のようになります。
私立医学部 | 偏差値 |
埼玉医科大学 | 62.5 |
日本医科大学 | 67.5 |
昭和大学 | 67.5 |
藤田保健衛生大学 | 65.0 |
大阪医科大学 | 67.5 |
関西医科大学 | 67.5 |
近畿大学 | 67.5 |
金沢医科大学 | 67.5 |
※偏差値は前期日程の偏差値
私立医学部で後期日程がある大学は結構偏差値の高い大学が多いですね。
8校中6校の偏差値が67.5となっています。
ただし、いわゆる私立医学部御三家といわれる慶應、順天堂、慈恵医は含まれていません。
トップではないが、結構レベルが高めの私立医学部が御三家落ちの優秀な受験生を確保するために、後期日程を行っていると考えられます。
私立医学部後期の難易度は?
私立医学部後期の難易度はめちゃくちゃ難しいです。
倍率は50~100倍なので、100人のクラスで1位か2位でないと合格できません。
倍率と偏差値から私立医学部後期の難易度を考えると、埼玉医科大学の偏差値が62.5と低く、倍率も41.7倍と比較的低めなので、難易度は低めだと考えられます。
次に難易度が低いのが、大阪医科大学。
大阪医科大学は偏差値は67.5と高いですが、倍率が39.0倍と低めだからです。
続いて、昭和大学、日本医科大学と続くでしょう。
まとめると、私立医学部後期の難易度は医科のようになると考えられます。
埼玉医科大学<大阪医科大学<昭和大学<日本医科大学・・・
こちらが私立医学部後期の偏差値と倍率になります。
私立医学部 | 偏差値 | 倍率 |
埼玉医科大学 | 62.5 | 41.7(2017年度) |
日本医科大学 | 67.5 | 57.2(補欠合格を含めると17.2) |
昭和大学 | 67.5 | 48.9(2017年度) |
藤田保健衛生大学 | 65.0 | 159※1(2018年度) |
大阪医科大学 | 67.5 | 39.0(2017年度) |
関西医科大学 | 67.5 | 88.3(2017年度) |
近畿大学 | 67.5 | 162.6(2017年度) |
金沢医科大学 | 67.5 | 104(2018年度) |
私立医学部後期の日程は?
私立医学部後期の日程はこちらです。
2018年度の日程なので、来年は微妙に変わるかもしれませんが、だいたい同じ日程になるでしょう。
参考にしてください。
私立医学部 | 2018年度日程 | 出願開始日 | 出願締め切り |
埼玉医科大学 | 2018年2月11日(日) | 2017年12月4日(月) | 2018年2月4日(日) |
日本医科大学 | 2018年2月28日(火) | 2018年1月29日(月) | 2018年2月21日(水) |
昭和大学 | 2018年3月3日(土) | 2018年2月5日(月) | 2018年2月22日(木) |
藤田保健衛生大学 | 2018年3月4日(日) | 2017年12月4日(月) | 2018年2月24日(土) |
大阪医科大学 | 2018年3月10日(土) | 2017年12月11日(月) | 2018年2月28日(水) |
関西医科大学 | 2018年3月3日(土) | 2018年1月29日(月) | 2018年2月22日(木) |
近畿大学 | 2018年2月27日(火) | 2018年2月3日(土) | 2018年2月17日(土) |
金沢医科大学 | 2018年2月17日(土) | 2017年12月4日(月) | 2018年2月2日(金) |
基本的に私立医学部後期は前期日程の試験が終わってから出願しても間に合います。
なので、前期日程で落ちた人のほとんどが後期日程に出願することになるので、倍率が100倍を超えることもあるのです。
後期日程は圧倒的に競争率が高くなるので、前期日程よりも難易度が上がります。
私立医学部に合格するには、前期日程で合格できるように対策をするのがベストです。