大分大学医学部の難易度を偏差値や倍率から考察してみました。
また、科目ごとの難易度や対策についても紹介させていただきます。
大分大学医学部とは?
大分大学医学部は大分県由布市にキャンパスがある国立大学医学部。
医学科と看護学科に分かれています。
昭和末期に設立された大分医科大学として設置されたのが始まりで、医学部の中では割と新しい医学部です。
いわゆる新設医科大学と呼ばれています。
医学科の定員は100名で、一般入試で65名、AO入試で35名。
カリキュラムとしては、一年次からに二年次の前期までは全学部共通の教養科目の講義を中心に履修し、二年次後期から専門的な内容、つまり医学についての講義を履修することになるので、入学してすぐに医学を学べるわけではないので注意しましょう。
大分大学医学部の偏差値は?
大分大学医学部医学科の偏差値は65.7となっています。
この偏差値は医学部の中では下位となります。
しかし、偏差値65.7というと、医学部にこだわらなければ旧帝大学などの難関を狙える偏差値でもあるので、一般的に考えると十分高い偏差値だということを覚えておいてください。
大分大学医学部の倍率は高い?
大分大学医学部医学科の一般入試での倍率は以下の通りです。
年度 | 大分大学医学部医学科倍率(一般) |
2018 | 5.3倍 |
2017 | 3.9倍 |
2016 | 3.2倍 |
表を見てわかると思いますが、近年倍率が増加傾向にあります。
一番最近の2018年だと、5倍という高い倍率となっています。
なので、大分大学医学部医学科の倍率は最近の傾向を考慮して、高いと判断します。
大分大学医学部の難易度は偏差値や倍率から考えると
大分大学医学部医学科の偏差値、倍率から難易度を考察してみると、医学部の中ではやや易しいという結論に至りました。
倍率が高いですが、偏差値の低さから、受験層のレベルがそこまで高くないことが要因です。
しかし、安全をとり、確実に合格するような高い実力を所有している受験層も一定数いるので、そのような人達に負けないように油断せずにしっかり対策を行う必要があります。
大分大学医学部の入試概要
浪人生、再受験生に寛容な医学部ですので、現役生は彼らに負けないように人一倍の努力が必要になります。
>>医学部再受験に寛容な大学|多浪や浪人でも年齢差別がないのは?
AO入試で入学するのも賢い選択です。
AO入試の地域枠で入学すると条件付きで返済が全額免除となる奨学金が貸与されるので、家庭が金銭的に苦しくても、安心して入学することができます。
一般入試の科目は数学、英語、理科2科目、面接。
センター試験と二次試験の比率は450:600となっています。
二次試験の配点比率が高いのでセンター試験対策期間中にも二次試験の勉強を定期的に行うようにしましょう。
各教科の対策について紹介します。
大分大学医学部では全教科に医学部専用問題が用意されています。
数学
数学に関しては、過去問を見るとかなり難しい問題が並んでいますが、近年の問題は標準レベルの問題ばかりが出題されています。
問題数が少なく、一つのミスで大きな失点につながります。
対策としては標準的な問題集と過去問演習を行う程度で大丈夫でしょう。
英語
英語では記述問題の採点がかなり厳しいと噂されているので、しっかりと過去問を研究し、添削をお願いしましょう。
また、時間も短く速読力も必要となるので、音読を行うと良いでしょう。
物理
物理の難易度は一般的な国立大学で見られるようなレベルですが、記述式の問題がほとんどであり、時間内に解ききる処理能力が試されるのでしっかりと練習しましょう。
化学
化学の難易度は非常に高く、知識問題では様々な問題集を解き漁った受験生でさえ苦しむような問題が出題されます。
論理的に記述させる問題もあり、日頃から解く問題で頻繁に登場する実験などに関してはしっかり考察を深めておいた方が賢明です。
生物
生物の難易度も化学同様に高く、広く深い知識と思考力が問われます。
過去問だけではなく、他の難関大学の論述問題を解いて対策していきましょう。
最後に、面接について紹介します。
面接
大分大学医学部医学科の面接ではなんと200点もの配点があります!
これは、数学や英語の2倍の点数配分となります。
つまり、どんなに試験で点数が取れても、面接の点数次第では一発で不合格となる可能性があるのです!
定番の質問(志望理由)や大分以外の県から受験する人は大分に関する質問がされた時にしっかりと論理的な返答ができるようにしっかりと準備しておきましょう。
医療についての知識も多少問われるようですので、最新の医療に関するニュースなどは要チェックです。