藤田保健衛生大学医学部は偏差値や倍率からみて入りやすいのかどうかをテーマに記事を書きました。
入試科目や配点についても紹介しています。
目次
藤田保健衛生大学医学部とは?
藤田保健衛生大学医学部は愛知県豊明市にある私立大学です。
1971年の創立で、創立50周年を節目に大きな改革を進めており、医学部ではカリキュラムの改革と医学教育の刷新に取り組んでいます。
学科の垣根を越えて多職種連携を学ぶ「アセンブリ教育」は創立以来50年以上の伝統です。
他学科の学生と共に学び交流することによって、医師として必要なコミュニケーション能力を養うことができます。
藤田保健衛生大学医学部は、患者さんに対して最善を尽くすためには、最先端の医療技術や医療機器に関心を持ち実践することが大切であるという考え方を大切にしている大学です。
学生数と教員数の比は1対1で、日々進化する医療知識や技術を身につけられる環境が用意されています。
入学後6カ月で夜勤実習を体験出来たり、臨床実習に臨む際大学病院まで20秒で到着できる位置に控室があったりと、医療の現場のスピード感やリアルな動きを体感するのに十分な環境や教育プログラムが整えられています。
また、英語でのコミュニケーション能力向上にも力を入れており、TOEFL-ITPを進級要件に導入している他、海外実習プログラムの充実を図っています。
学費については、6年間で総額約3050万円と、私立医学部の中では標準的な学費です。
※ただし、一般入試からの入学者の内上位80名の学費は総額で2980万円になります。
2013年度入試までは、再受験生に対して寛容で、現役生の合格者が少なく入学者の30%以上が4,5浪もしくは再受験生でしたが、2014年度入試からは合格者選択に関して大幅な路線変更があり、それまで合格者の2割を占めていた4浪生以上の割合が1割に落ち込みました。
近年の医学部入試不正問題を踏まえて今後どのような動きになるかは分かりませんが、他浪生は受験にあたって注意が必要です。
定員については、一般入試110名、センター試験利用入試15名となっています。
藤田保健衛生大学医学部の偏差値は?
藤田保健衛生大学医学部の偏差値は64.0(河合塾のデータ)です。
同じ愛知県内の愛知医科大学と同程度の偏差値です。
私立医学部としては比較的低い偏差値です。
藤田保健衛生大学医学部の倍率は高い?
藤田保健衛生大学医学部の入試倍率は以下の表の通りです。
2018 | 2017 | 2016 | |
一般入試 | 10.4倍(3345/321) | 8.1倍(2692/334) | 18.3倍(3985/218) |
センター利用入試 | 12.6倍(703/56) | 17.2倍(707/41) | 44.6倍(491/11) |
※倍率は、(一次試験受験者数)/(二次試験積合格者数)で算出。
一般入試、センター試験利用入試ともに私立医学部の平均倍率(約18倍)と比べると低めの数値となることが多いようです。
中部地方は関東圏や関西圏に比べると競合関係にある医学部が少なく、医学部の受験自体が盛んな地域ではないためだと考えられています。
藤田保健衛生大学医学部の難易度は偏差値や倍率から考えると・・・
藤田保健衛生大学医学部は偏差値、倍率ともに私立医学部の中では低めの数値です。
「入りやすい医学部」と考えて良いでしょう。
藤田保健衛生大学医学部の入試概要
各試験の募集人員について
既にご紹介しましたが、藤田保健衛生大学医学部の定員は
・一般入試110名
・センター試験利用入試15名
となっています。
試験科目と配点
・センター試験利用入試について
試験科目及び配点は以下の表の通りです。
センター試験利用入試としては、かなり理系科目に配点が偏っているのが大きな特徴です。
センター試験 | 国語(100点満点) | |
数学(250点満点) | 数学ⅠA及び数学ⅡB | |
理科(250点満点) | 物理・化学・生物から二科目選択 ※基礎科目の選択不可 | |
英語(250点満点) | リスニング含む(50点満点) | |
地歴(50点満点) | 地歴・公民の中から1科目を選択。 | |
公民(50点満点) | ||
個別学力試験 | 面接(100点満点) | 調査書などと合わせて100点満点 |
※面接試験は一次(センター試験)の合格者に二次試験として実施。
一般入試について
試験科目及び配点は以下の表の通りです。
一次試験 | 英語(200点満点) | |
数学(200点満点) | 数ⅠA・ⅡB・Ⅲ。数学Bは数列・ベクトルから出題。 | |
理科(200点満点) | 物理、化学、生物の中から2科目選択。 | |
二次試験 | 面接(100点満点) | 調査書などと合わせて100点満点 |
※二次試験は一次試験合格者に対して実施。
入試問題はいずれの科目も標準的な問題を確実に得点できる力がとても大切です。
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