聖マリアンナ医科大学医学部は偏差値や倍率から見て入りやすいのかどうかをテーマに記事を書きました。
入試科目や配点についても紹介しています。
目次
聖マリアンナ医科大学医学部とは?
聖マリアンナ医科大学医学部は、神奈川県川崎市にある私立大学です。
建学の精神は「キリスト教的人類愛に根ざした、生命の尊厳を基調とする医師としての使命感を自覚し、人類社会に奉仕する人間の育成、ならびに専門的研究の成果を人類の福祉に活かしていく医師の養成」となっています。
教育においては、教員が何を教えたかではなく、学生が何を学んだか、何を習得したか、といったことを重視しており、学生の主体的学習を大切にしています。
具体的には、「医師としての姿勢と責務の自覚、医学的知識と問題解決能力」「コミュニケーション能力と基本的診断能力」「自らの行動を振り返り、修正し、改善していく能力」の習得を大切にしています。
そのため、医師になる自覚を育むべく一年次から専門教育をスタートしています。
付属の聖マリアンナ医科大学病院は、川崎市北西部では数少ない大規模な医療施設であり、地域医療の中核を担っています。神奈川県初の救命救急センターの指定を受けています。
また、世界で5番目、アジアで初となるFIFA(国際サッカー連盟)メディカルセンターに指定されており、サッカー日本代表を支えています。
学費については、6年間で総額約3400万円と、私立医学部の標準的な学費となっています。
定員については、一般入試85名、推薦入試30名となっており、推薦入試の枠が多いことが一つの特徴となっています。
※この記事の入試情報は、一般入試についてのものとなります。
聖マリアンナ医科大学医学部の偏差値は?
聖マリアンナ医科大学医学部の偏差値は64(河合塾のデータ)です。私立医学部の中では平均的な偏差値となっています。
聖マリアンナ医科大学医学部の倍率は高い?
聖マリアンナ医科大学医学部の入試倍率は以下の表の通りです。
2018 | 2017 | 2016 |
23.8倍 (3095/130) | 18.6倍 (3157/170) | 24.3倍 (3648/150) |
※倍率は、(一次試験受験者数)/(二次試験積合格者数)で算出。
私立医学部の平均的な倍率は約18倍なので、それと比べると同程度か少し高いといった数値になっています。
補欠合格者数について
聖マリアンナ医科大学医学部では、補欠に回った場合、補欠順位も併せて発表されることが大きな特徴です。
相場としては、補欠順位50番程度までは合格が回って来ることが多いようです。
聖マリアンナ医科大学医学部の難易度は偏差値や倍率から考えると・・・
偏差値、倍率ともに私立医学部の平均と大きな差はありません。
したがって、聖マリアンナ医科大学医学部の難易度は私立医学部の標準程度だと考えて良いでしょう。
聖マリアンナ医科大学医学部の入試概要
募集人員について
既にご紹介しましたが、改めて整理しておきます。聖マリアンナ医科大学医学部の募集人員は
・一般入試85名
・推薦入試30名
となっています。
試験科目と配点(一般入試)
試験科目及び配点は以下の表の通りです。
一次試験 | 数学(100点満点) | 数学ⅠA・ⅡB・Ⅲ (数学Bは数列・ベクトルから出題) |
理科(200点満点) | 物理・化学・生物から二科目選択 | |
英語(100点満点) | ||
二次試験 | 小論文・適性検査 (100点満点) | |
面接(100点満点) |
※二次試験は一次試験の合格者に対して実施。
※全教科に基準点を設けており、一科目でも基準点に達しない場合は不合格となることがある。
数学においては、数学1Aの「データ分析」の範囲からの出題歴があるので、受験を考えている人はこの分野の対策もしっかりとしておきましょう。
適性検査があること、小論文や面接の配点が公表されていることが大きな特徴です。
一次試験の合計400点満点に対し、二次試験の配点が合計200点あるので、一次試験が多少うまくいったからと言って油断していると、二次試験でその結果をひっくり返されかねません。
二次試験にもしっかりと準備をして臨みましょう。
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