大阪市立大学医学部は大阪市内にある唯一の医学部です。
キャンパスはビルになっていて、都会で大学生活を過ごしたい方におすすめの医学部となっています。
また、ノーベル賞を受賞したことで有名な山中伸弥先生が大学院を卒業したことでも有名です。
今回は、大阪市立大学医学部の難易度を偏差値や倍率から考え、科目別の対策についても説明させていただきます。
目次
大阪市立大学医学部とは?
大阪市立大学医学部は医学科と看護学科の二つに分けられ、大阪府大阪市に大学キャンパスや附属病院を構えている国立大学医学部です。
大阪市内にある唯一の医学部となっています。
ips細胞で有名な山中伸弥先生はこの大阪市立大学医学部の大学院を卒業しています。
JR天王寺駅から徒歩3分程度というように立地が非常によく、快適な学生生活が見込めます。
しかし、都会にあるため、大きなビル型のキャンパスです。
大学といった感じのキャンパスではないのには注意が必要でしょう。
付近には、高さ300mの日本一のビル「あべのハルカス」や天王寺動物園、新世界など大阪の観光名所がたくさんあり、飽きることなく過ごせる場所です。
定員は95名で、前期日程80名(内5名は指定医療枠)、推薦、AO枠で15名という割り当てになっています。
カリキュラムとしては、他の国立大学医学部と同様に、低学年次は全学部共通の教養科目を多めに履修し、専門である医学の講義は殆どなく、高学年になるにつれて多くの専門科目を履修します。
大阪市立大学医学部の偏差値は高い?
大阪市立大学医学部医学科の偏差値は69.8となります。
この偏差値は医学部の中でも非常に高い偏差値となります。
関西には有名な進学校が多く、レベルの高い受験生が集まるため、このような高い偏差値になっているのだと思います。
大阪市立大学医学部の倍率は高い?
大阪市立大学医学部の倍率は以下の通りです。
年度 | 大阪市立大学医学部医学科倍率(前期) |
2018 | 3.8倍 |
2017 | 3.6倍 |
2016 | 3.1倍 |
この倍率は医学部の中では平均的な倍率となりますが、一般的に偏差値の高い医学部は倍率が低い傾向にあるので、偏差値の高い医学部の中では高めの倍率となります。
センター試験後のリサーチなどをチェックし、自分の学力と倍率を照らし合わせて出願を決めましょう。
大阪市立大学医学部の難易度は偏差値、倍率から考えると
大阪市立大学医学部医学科の難易度は偏差値や倍率から考えると、かなり難易度は高いと思います。
偏差値に関しては先ほど記述しませんでしたが、日本の医学部で15番程度の偏差値なので、かなりの学力を要求されます。
大阪市立大学医学部の入試概要
大阪市立大学医学部は浪人生や再受験生に厳しいであるので、現役生でない方は出願する際は念頭に置いておきましょう。
>>医学部再受験に寛容な大学|多浪や浪人でも年齢差別がないのは?
次の表は入試科目と配点に関する表です。
前期日程
入試科目 | 数学、英語、理科二科目、面接 |
センター試験:二次試験 | 650:800 |
二次試験の配点が大きいですが、二次試験の問題は簡単なものが多く、差がつきにくいので、センター試験でしっかりと高得点を取ることが大切となります。
二次試験でも少しの失点が命取りなので、二次試験対策には早めに取り掛かりましょう。
大阪市立大学医学部の各科目の難易度と対策
英語の難易度と対策
長文が多いですが、内容は平易なものなので落ち着いて素早く捌く練習をしましょう。
英作文の内容も一般的なものであり対策もしやすいのでしっかり過去問をみるようにしましょう。
対策は先述した通り過去問研究と、英作文の文章練る練習を何度も行うことです。
数学の難易度と対策
問題は医学部にしてはかなり簡単なものが多いので、一つの計算ミスも許されないと思ってください。
殆どの受験生が満点近い得点を取るので、過去問研究や基礎演習を怠らないようにしましょう。
対策としては、黄チャートレベルでもいいのでしっかりと基本を理解することが大切です。
化学の難易度と対策
数学と同様で基礎~標準レベルの問題が殆どで高得点が期待できますが、一つのミスが致命傷となります。
知識問題等が多いので、しっかりと教科書、資料集を読み込み、知識の抜け漏れを無くしましょう。
対策としては、教科書や学校配布のテキスト完璧にする程度で大丈夫だと思います。
物理の難易度と対策
標準レベルの問題が多く、センター試験で高得点を取れる人なら楽に解ける問題が多いです。
他の科目同様に一つのミスが命取りなので公式等は念入りにチェックしておきましょう。
傾向もつかみやすく対策も容易であり、減点項目も少ないので、物理選択者は有利と考えられます。
対策としては、河合塾のエッセンスシリーズ等を解ければ満点近く狙えるでしょう。
生物の難易度と対策
難易度は標準的ですが、論述問題等が多いため、減点の対象となる項目も増え、物理選択と比べ不利となります。
教科書などの用語を丸暗記するのではなく、意味や働き等もしっかりと覚えないと論述に対応できないので丸暗記は絶対にやめましょう。
対策としては、学校配布のテキストや過去問などの論述問題を学校や予備校の先生に添削してもらいながら慣れていくのがよいかと思います。
面接の難易度と対策
雰囲気は硬すぎず柔すぎずといった印象を受けた受験生が多いようです。
問われる内容に医学の専門的なことは問われず、受験生自身についての質問(志望動機や高校生活で印象に残ったこと等)が多いので、過去の質問を調べ、あらかじめ受け答えの内容を考えるとよいかもしれません。
また、緊張せずにいつも通りの自分の状態を相手に見せることが大事なので、先生などに協力してもらい、何度か練習するとよいでしょう。