千葉大学医学部医学科に合格するにあたって、学力はもちろんのこと、様々な情報が必要となります。
今回は、大学の特徴等の他、偏差値や倍率、入試科目の対策について紹介していこうと思います。
目次
千葉大学医学部とは?
千葉大学医学部は千葉県千葉市に大学キャンパスや附属病院を構えている国立大学医学部です。
最寄り駅のJR本千葉駅から東京駅まで1時間以内で行くことができるほど最高の立地になります。
歴史ある医療系大学である旧六医科大の一つであり、その中でも上位に位置する大学です。
研究や臨床等、幅広い分野に長けており、学生の自由を尊重する大学として知られています。
定員は112名で、前期日程92名、後期日程20名と推薦がなく、前期日程の割合が高い医学部です。
カリキュラムとしては、低学年では全学部共通の教養科目を履修し、学年が上がるにつれて医学の講義が多くなっていきます。
他の大学の医学部よりも授業数が少なく、医学生にしては自由な時間が多いことが特徴であり、これが人気の理由の一つです。
千葉大学医学部の雰囲気について知りたい方はこちらの動画がおすすめ!
千葉大学医学部の偏差値は高い?
千葉大学医学部の偏差値は71.0で、非常に高い偏差値となります。
旧帝大学である九州大学医学部と同等の偏差値であり、生半可な学力では合格することは厳しいでしょう。
後期では東京大学に落ちた受験生などが集まるため、さらに高い偏差値が求められます。
千葉大学医学部の倍率は高い?
千葉大学医学部の倍率は以下の通りです。
年度 | 千葉大学医学部倍率(前期) |
2018 | 3.0倍 |
2017 | 3.8倍 |
2016 | 3.5倍 |
年度 | 千葉大学医学部倍率(後期) |
2018 | 18.4倍 |
2017 | 17.5倍 |
2016 | 18.6倍 |
この表から、千葉大学医学部前期日程の倍率は、医学部の中で平均的な倍率となりますが、受験層のレベルを考慮すると十分に高い倍率と考えることもできます。
後期日程での倍率は、他の医学部の後期日程と比べても非常に高く、受験層のレベル前期よりも上がるので、安易な出願は控えましょう。
千葉大学医学部の難易度は偏差値、倍率から考えると
千葉大学医学部の難易度を偏差値や倍率などから考察してみると、非常に高い難易度だと考えられます。
偏差値としては日本のTOP10に入るほどの偏差値であり、倍率も高いので難易度が高いのは当然だと思います。
先述しましたが、後期日程では東京大学理科三類落ちの受験生も集まってくるので、難易度は前期の比にならないほどの難易度になります。
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千葉大学医学部の入試概要
千葉大学医学部は浪人生、再受験生に厳しい医学部であり、現役生に有利といえるでしょう。
>>医学部再受験に寛容な大学|多浪や浪人でも年齢差別がないのは?
しかし、推薦入試がないので、他の医学部よりも学力重視となります。
そのため、現役生には少し辛い戦いとなるでしょう。
下の表は入試科目と配点に関する内容を示しています。
前期日程
入試科目 | 数学、英語、理科二科目、面接 |
センター試験:二次試験 | 450:1000 |
後期日程
入試科目 | 数学、英語、理科二科目、面接 |
センター試験:二次試験 | 450:1000 |
前期日程、後期日程共に二次試験の配点が大きいですが、問題の難易度がそこまで難しくないため、センター試験での高得点を求められます。
センター試験得点率は90%が目安です。
千葉大学医学部の各科目の対策
英語
様々な形式の問題が出題されるので傾向がつかみにくい科目です。
問題のレベルは標準的な問題が多いですが、出題形式のせいで難しく感じる人もいます。
自由英作文なども他の大学と違った出題形式なので、過去問で傾向を掴み、添削してもらいましょう。
数学
煩雑な計算が多く、思考力が試される問題が多く、難易度は高いです。
整数問題等、難しい問題に時間をかけすぎず、確実に取れる問題を解答していくことが合格へのカギとなります。
対策としては、重要問題集や青チャートの難しい問題をスラスラと解けるようにした後に過去問に取り掛かるのがよいでしょう。
化学
標準的な問題が多く、知識を問う問題が多いので、教科書などの項目をしっかりと覚えていれば、安定して高得点を狙えます。
問題量が多いので、稀に出題される難問などをいかに捌く(捨てることも大事)かが重要です。
物理
誘導式の問題が多く、一問間違えると取り返しのつかないほどの失点になってしまうので気を付けましょう。
理科二科目は同時に行われるので、化学選択の人は化学を早めに解き、物理に時間をかけた方が点数の効率が良いと思います。
対策としては、名門の森等の難しめの問題集を解くと良いでしょう。
生物
人体に関わる問題が頻出であり、記述問題もかなりの量が出題され、難易度は高いです。
ホルモンや遺伝子、神経に関する分野は毎年のように出題されるので対策必須です。
日頃の学習の中で、用語をただ覚えるのではなく、用語と用語の繋がりを意識することで、過去問演習などはかなり捗ると思います。
過去問演習の際、記述問題は必ず添削してもらいましょう。
面接
雰囲気は圧迫面接とは程遠いですが、和やかでもないようです。
医療に関する内容を聞かれるので、日頃のニュース等をチェックし、現代の医学についてしっかりと知識を蓄えておきましょう。
再面接となる学生もいますが、しっかりとした受け答えができれば、合格点近い、またはそれ以上の点数はもらえるので緊張しすぎないようにしましょう。