秋田大学医学部は二次試験で理科がない医学部です。
そのため、文系出身の方でも受けやすい穴場の医学部となります。
今回は、秋田大学医学部の難易度を偏差値や倍率などのデータから考えていきたいと思います。
秋田大学医学部とは?
秋田大学医学部は秋田県秋田市にある国立大学医学部です。
医学科、保健学科の二つからなります。
歴史としてはまだ浅く、1970年に設置された新設医学部の一つですが、地元では研究や臨床などあらゆる分野で中心となり信頼をもたれている大学です。
医学部のキャンパスは他の学部のあるキャンパスから3kmほどの距離なので、他の学部の学生とも盛んに交流することができるでしょう。
医学科の定員は115名で、割り当ては前期日程55名、後期日程25名、推薦枠が40名。
秋田県地域枠などを多く設けていることから、地元での医療を活気づけようとしていることがわかり、地域医療にも力を入れていると判断できます。
カリキュラムとしては、一年次より専門科目に取り組むことができるので、医学に対するモチベーションを向上するように組まれています。
ただし、一年次では教養科目の方が授業数は多いので、医学だけ勉強すれば良いというわけではないので注意しましょう。
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秋田大学の偏差値は?
秋田大学医学部医学科の偏差値は63.7です。
この偏差値は医学部全体で考えると下位に位置する偏差値です。
偏差値が低い理由は、田舎にあるので人気がないということもありますし、歴史の浅い新設医学部なので、上位層が受験しないということが考えられます。
秋田大学医学部の倍率は高い?
秋田大学医学部医学科の一般入試および推薦入試の倍率は以下の通りです。
年度 | 秋田大学医学部医学科倍率(前期) |
2018 | 7.1倍 |
2017 | 4.1倍 |
2016 | 3.8倍 |
年度 | 秋田大学医学部医学科倍率(後期) |
2018 | 11.4倍 |
2017 | 9.9倍 |
2016 | 8.8倍 |
年度 | 秋田大学医学部医学科倍率(推薦) |
2018 | 3.6倍 |
2017 | 3.6倍 |
2016 | 3.2倍 |
この表から、秋田大学医学部医学科の倍率は一般的と判断します。
2018年では倍率が跳ね上がっていますが、この現象は地方国立大学医学部にはよくあることで、センター試験の難易度や、他の医学部の倍率リサーチなどの結果などに倍率が左右されることがあります。
また、秋田大学医学部医学科は理科を二次試験の科目として課してないので、倍率が上がる可能性は常にあります。
後期の倍率は、医学部で後期日程試験を設けている大学が少ないことからかなり高い倍率となります。
秋田大学医学部の難易度は偏差値や倍率から考えると
秋田大学医学部医学科の偏差値、倍率から難易度を考察してみると、医学部の中ではかなり易しい方だという結論に至りました。
理由としては、偏差値の低さに加え、倍率が一般的だと考えられ、さらに入試の難易度の低さの三つが挙げられます。
しかし、医学部の中では易しいといっても、大学入試全体で考えると難しいので、甘く見ないようにしましょう。
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秋田大学医学部の入試概要
秋田大学医学部は再受験生にかなり厳しい大学です。
面接で一発落ちした受験生が訴訟をおこした事例があります。
優秀な経歴の受験生には問題ないかもしれませんが、念のため注意した方がいいでしょう。
>>医学部再受験に寛容な大学|多浪や浪人でも年齢差別がないのは?
しかし、入試難易度は低いので現役生にも十分なチャンスがあります。
推薦をもらえる人は、推薦枠での受験も賢い選択ですが、その際も条件などをしっかりと入試要項で確認しておきましょう。
入試科目は、前期日程は数学、英語、面接
センター試験と二次試験の比率は550:400
後期日程では小論文と面接。
センター試験と二次試験の比率は700:300となっています。
センター試験の配点が大きく、二次試験では多くの受験生が高得点を取ると予想されるので、センター試験で九割程度の得点率があって初めて安心して受験ができるでしょう。
二次試験で理科がなく、数学と英語に割ける時間が多くなるはずなので早めにセンター対策を終わらせると良いでしょう。
次に、各教科の対策について書いていきます。
数学
数学については、標準的な問題がほとんどです。
対策としては、市販の標準レベルの問題集を一冊完璧に仕上げることができれば大丈夫だと思います。
秋田大学では数学の計算ミスなどは命取りとなる場面があるので、しっかりと日頃から計算ミスを減らす工夫を考えておきましょう。
英語
英語に関しては、医学部専用問題がありますが難易度はそこまで高くはありません。
しかし、いつ難しくなるかもわからないので、対策するときは様々な難関校の過去問を解いていくと良いでしょう。
自由英作文が出題されるので、過去問からテーマの傾向などを研究して、解いた問題は英語の先生などに添削してもらいましょう。
面接
面接の配点は200点もあり、これは数学と英語の配点の合計(数学100、英語100)にあたり、かなり高い配点となっています。
つまり、面接が合否を大きく左右するといっても過言ではありません。
なので、しっかりと過去に何を聞かれたのかを研究し、練習を行いましょう。
また、多浪生は面接の内容が厳しくなるという情報もあるので、念入りに対策を行ってください。