愛媛大学医学部に合格するには?
愛媛大学医学部に合格するためには受験する前のリサーチが特に重要です。
例えば、愛媛大学医学部の個別学力試験では理科では物理、化学での受験が必須です。
調査不足で愛媛大学医学部を目指していたのに生物を選択してしまった、といったことになると厄介なことになります。
今回は、愛媛大学医学部の難易度を偏差値や倍率などから考察すると同時に、入試の特徴や知っておきたい情報などについて書いていきます。
目次
愛媛大学医学部とは?
愛媛大学医学部は愛媛県東温市に大学キャンパスや附属病院を構えている国立大学医学部です。
1970年代に設立された新設医科大学となります。
学科は、医学科と看護学科の二つです。
再生医療等の分野に長けており、地方国立大学ということで卒業生の多くが地元に残り、活躍しています。
定員は110名。内訳は前期日程40名、後期日程20名、推薦枠45名という割り当てです。
推薦枠が多い医学部なので、一般入試狙いの方には不利といえるでしょう。
カリキュラムとしては、低学年では全学部共通の教養科目を多めに履修し、学年が上がる毎に専門科目である医学の授業の履修数が多くなります。
一年次より医学に関する研究に携わることができ、愛媛大学医学部の大きな特徴です。
愛媛大学医学部の偏差値は高い?
愛媛大学医学部医学科の偏差値は67.2となっています。
この偏差値は医学部の中では真ん中の偏差値ですので、かなり高いと考えることができます。
後期日程ではさらに跳ね上がるので、センター試験での高い得点率が要求されます。
愛媛大学医学部の倍率は高い?
愛媛大学医学部医学科の倍率は以下の通りです。
年度 | 愛媛大学医学部医学科(前期) |
2018 | 3.3倍 |
2017 | 5.9倍 |
2016 | 9.8倍 |
年度 | 愛媛大学医学部医学科(後期) |
2018 | 3.7倍 |
2017 | 11.1倍 |
2016 | 14.3倍 |
年度 | 愛媛大学医学部医学科(推薦) |
2018 | 3.0倍 |
2017 | 2.7倍 |
2016 | 2.7倍 |
この表から愛媛大学医学部医学科の倍率は医学科の中でも変動が大きいことがわかります。
前期も後期もかなり大きな幅で倍率が変動しているので、センター試験後のリサーチは必ず提出し、愛媛大学のHPなどでその年の倍率の状況をしっかりと確認してから出願しましょう。
愛媛大学医学部の難易度は偏差値、倍率から考えると
愛媛大学医学部医学科の難易度を偏差値や倍率などから考察してみると、医学科の中では難しいと考えることができます。
しかし、年度によっては倍率が大きく下がったりすると難易度は変わります。
また、理科の科目が物理、化学といった高得点が取りやすい科目に設定されているので、競争率もかなり高いと考えることができます。
愛媛大学医学部の入試概要
愛媛大学医学部は浪人生や再受験生にかなり厳しい大学なので、現役生は有利と考えることができます。
>>医学部再受験に寛容な大学|多浪や浪人でも年齢差別がないのは?
地域出身の方などは地域枠での推薦入学を狙うのも賢い選択です。
次に、下の表は入試科目と配点に関する表です。
前期日程 | |
入試科目 | 数学、英語、物理、化学、面接 |
センター試験:二次試験 | 550:700 |
後期日程 | |
入試科目 | 小論文、面接 |
センター試験:二次試験 | 900:300 |
前期日程では二次試験の配点が大きく、後期日程ではセンター試験の配点が大きくなっています。
センター試験では最低でも88%ほどの得点率が必要で、二次試験でもしっかりと点数を取る必要があります。
センター試験対策を早期に完了させ、二次試験対策に切り替える事をお勧めします。
愛媛大学医学部の科目ごとの難易度と対策
英語の難易度と対策
英語では長文問題の文字数が多く、医学に関する内容の問題が出るため、難易度はかなり高いです。
愛媛大学医学部の過去問以外の医学系の長文問題を解き、医学用語をしっかりと覚えることができれば一気に周りに差をつけることができます。
出題される医学系の長文のほとんどが論文なので、対策しないと絶対に解けないので気を付けましょう。
数学の難易度と対策
数学の難易度は医学科の中ではかなり易しく、対策も容易にできるので高得点を狙いたい科目です。
対策としては、網羅系の問題集(チャート等)の例題を解けるようにできれば大丈夫です。
化学の難易度と対策
化学の難易度も比較的に平易であるため、高得点が狙いやすいです。
医学で重要となる有機化学の範囲から出題が多いので、対策する際は有機化学に力をいれましょう。
理論、無機に関しては、定番の問題を解くことができれば大丈夫なので、知識の抜けがないように気を付けましょう。
物理の難易度と対策
物理は標準的な問題が多く、しっかりと基本から理解している人が高得点を狙えるような問題を出題してきます。
電気や波動の問題がやや難しい問題が出題されますが、医学部の合格を目標にしっかりと勉強してきた人なら満点すらも狙えるような問題です。
万遍なく出題されるので偏った勉強はしないようにしましょう。
面接の難易度と対策
面接では定番の質問が多いですが、県外出身の人は愛媛に関する質問や、卒業後の進路について詳しく質問されるので、事前に回答を考えておきましょう。
雰囲気は和やかで、圧迫面接ではないので下手に緊張せずに自然に面接を受ける準備をしましょう。
面接の点数はかなり差がつくのでしっかりと自分の考えをまとめておきましょう。