高知大学医学部は推薦枠が多い大学です。
なので、相対的に一般入試での合格は難易度が高いといえるでしょう。
再受験寛容度は厳しいので、再受験生にはおすすめできない医学部です。
今回は、高知大学医学部の難易度をテーマに記事を書きました。
高知大学医学部とは?
高知大学医学部は医学科と保健学科の二つからなります。
大学キャンパスや附属病院を高知県県南国市に設けている国立大学医学部です。
1970年代に新しく作られた新設医科大学になります。
地域医療に力を入れており、医学部の中でも穏やかな学生生活が送れると評判です。
医学科の定員は110名で、一般入試枠が55名、推薦枠が55名。
地域医療に力を入れていることから、推薦枠での地域枠は25名と多めに設定されています。
カリキュラムとしては、一年次では講義のほとんどが全学部共通の教養科目を履修することになっており、入学してすぐに医学を学べるというわけではないです。
二年次以降から専門科目、つまり医学に関する講義を中心に履修していきます。
高知大学医学部について知りたい方には、こちらの紹介動画がおすすめです!
高知大学医学部の偏差値は?
高知大学医学部医学科の偏差値は65.7となっています。
これは、医学部の偏差値の中では少し低めの偏差値となりますが、大学入試全体で考えると十分に高い偏差値であり、旧帝大学の工学部に合格するレベルの学力が求められます。
医学部の偏差値を考えるときは、医学部内だけでなく全体で考えるようにしないと、甘く見て足元を掬われるので注意しましょう。
高知大学医学部の倍率は高い?
高知大学医学部医学科の一般入試及び推薦入試の倍率は以下の通りです。
年度 | 高知大学医学部医学科倍率(一般) |
2018 | 5.2倍 |
2017 | 3.7倍 |
2016 | 3.1倍 |
年度 | 高知大学医学部医学科倍率(推薦) |
2018 | 4.1倍 |
2017 | 3.9倍 |
2016 | 3.6倍 |
年度 | 高知大学医学部医学科倍率(AO) |
2018 | 6.5倍 |
2017 | 2.0倍 |
2016 | 6.7倍 |
この表から、高知大学医学部医学科の倍率は一般的だと判断できます。
国立大学医学部の倍率は3~5倍程度であるので、2018年に倍率が上がったことを考慮しても、一般的な倍率だと考えることができます。
AO入試では2017年の倍率が特例で、基本的には6倍程度と考えて大丈夫でしょう。
高知大学医学部の難易度は偏差値や倍率から考えると
高知大学医学部医学科の偏差値、倍率から難易度を考察してみると、医学部の中では平均的な難易度だという結論に至りました。
理由としては、倍率が一般的であることと、偏差値も医学部の平均から少し下回る程度だということが挙げられます。
先ほども記述しましたが、医学部の中では平均的な難易度でも、大学入試全体ではかなり難しいので、甘く見ないようにしてください。
高知大学医学部の入試概要
高知大学医学部は浪人生、再受験生にはあまり寛容的ではありません。
>>医学部再受験に寛容な大学|多浪や浪人でも年齢差別がないのは?
なので、現役生には狙い目の医学部となります。
また、推薦枠やAO入試枠も多いので、一般入試以外の合格を狙うのも賢い選択です。
一般入試の科目は数学、英語、理科二科目、面接と調査書。
センター試験と二次試験の比率は900:1000となります。
センター試験と二次試験の配点が同じくらいなので、センター試験対策を早めに終わらせ、二次試験対策を行っていくのが良いでしょう。
次に各科目の対策について紹介します。
先に言っておきますと、高知大学医学部医学科の問題は全体的に平易なので、ミスは許されないこと覚えていてください。
数学
数学では毎年一題難問が出題され、その他の問題は標準的な難易度となります。
標準問題で点を落とさず、難問でいかに点数を稼げるかが合格への決め手となります。
対策としては、青チャートを一通り解けるレベルまで練習した後に過去問演習に移ると良いでしょう。
英語
英語も数学と同様に読解問題でやや難しい問題が出題されますが、単語帳一冊を完璧にし、ある程度の文法をしっかり習得できているのなら十分解答することができます。
対策としては、過去問を徹底的に研究し、英作文は英語の先生に添削してもらいましょう。
理科に関して紹介します。
物理
物理は標準的な問題が殆どで、毎年出題される分野があるのでしっかりと過去問研究を行いましょう。
毎年出題される分野以外はどこが出題されてもおかしくないので、物理の単元は全て勉強しておきましょう。
対策としては、学校配布の問題集を解き終えたら、過去問演習に移ってよいと思います。
化学
化学では理科の中ではかなり易しい問題が多いので、絶対にミスをしないようにしましょう。
対策としては、学校配布の問題集を完璧にできれば大丈夫です。
生物
生物では問題は他の科目と同様に易しいですが、記述量が多いので時間内に解ききる記述力が必要です。
対策するときは記述問題を多めに解き、過去問を解くときは時間を計りながら解きましょう。
また、解いた問題は添削してもらいましょう。
理科では物理、化学選択の方が時間的には有利かもしれません。
面接
面接はやや重苦しい雰囲気で行われると噂されますが、受験生によっては和やかな雰囲気であったという情報もありますので、しっかりと受け答えの練習をしましょう。
また、二次面接が課される場合があるので、二次面接では何が聞かるのか等をしっかり調べておきましょう。
地域枠などの面接では二次面接は必須なので対策しましょう。
対策は、学校の先生などを相手に練習し、定番の質問には面接官を納得させる答えを用意しておきましょう。