日本大学医学部は難易度、偏差値、倍率から入りやすい?

日本大学医学部は偏差値や倍率からみて入りやすいのかどうかをテーマに記事を書きました。

入試科目や配点などについても紹介をしています。

日本大学医学部とは?

日本大学医学部は、東京都板橋区にある私立大学です。

板橋区に日本大学医学部のキャンパス及び医学部付属病院があり、神田駿河台に日本大学病院があります。

略して呼ぶ際には、「日大医」と呼ばれることが多く、「日医」と略されることの多い日本医科大学とは別物ですのでご注意下さい。

1943年に設置され、伝統校として知られる旧設八医科大学の一つとなっています。

B型肝炎ワクチンなど様々な研究を行っており、人工関節の研究では、「日大式人工関節」と大学名がその名につくほど進んだ研究を行っています。

また、教育面では特に英語教育に力を入れており、全ての学生が卒業時に

・英文の医学文献を読める

・英語で医療面接(診断)ができる

というスキルを身につけることを到達目標としています。

学費については、6年間で総額約3310万円となっており、概ね私立医学部の相場といったところです。

入試については、一般入試にA方式とN方式の2つの方式があり、それぞれ定員は92名、10名。併願可能となっています。

日本大学医学部の偏差値は?

日本大学医学部の偏差値は66(河合塾のデータ)です。

偏差値自体は高いですが、「医学部」という枠で見れば、平均的な偏差値と言えるでしょう。

>>医学部偏差値ランキングと倍率から入りやすい医学部は?

日本大学医学部の倍率は高い?

日本大学医学部の入試倍率は以下の表の通りです。

201820172016
A方式20.1(3483/173)18.3(3594/196)18.6(4002/215)
N方式38.5(462/12)38.0(152/4)45.3(136/3)

※倍率は、(1次試験受験者数)/(2次試験正規合格者数)で算出

私立医学部の倍率の相場は約18倍程度ですので、A方式については私立医学部の平均的な倍率となっています。

一方、N方式の倍率は30倍以上と高い数字になっています。

これは後述するN方式の入試制度そのものによる影響があると思われます。

日本大学医学部の難易度は偏差値や倍率から考えると・・・

既にご紹介した通り、日本大学医学部の倍率は私立医学部の平均といったところです。

また、偏差値についても同様です。

これらの倍率や偏差値から総合的に考えると、難易度としては「私立医学部として平均的な難易度」といったところでしょう。

慶應医学部をはじめとした上位の医学部に入りたい人達にとっては、確実に受かるべき学校としての抑えの候補になってくるかと思います。

日本大学医学部の入試概要

募集人員について

定員については、二つの入試方式を合わせて102名です。

※平成30年度入試のデータ。

補欠について

日本大学医学部の入試では補欠合格者が発表されていますが、補欠合格者内の順位については公表されません。

また、補欠となった人のうち、何名程度に合格の枠が回ってきたのかといったデータも公表されていません。

試験科目と配点

A方式について

A方式の入試は、「いわゆる標準的な医学部の一般入試」といった位置づけです。

一次試験では、英語・数学・理科の3教科(4科目)が課され、二次試験では面接・小論文・適性検査(心理テスト)が課されます。

二次試験で適性検査を課されるのが大きな特徴です。

二次試験で課される面接・小論文・適性検査の配点は「重視」と表示されているものの、配点については公表されていません。

一次試験での合否判定に用いられる英語・数学・理科の配点は以下の表の通りです。

科目英語数学理科
配点100点100点200点

※数学は「数学1,2,3,A,B(数列・ベクトル)」

※理科は「物理・化学・生物」の中から2科目を選択

理科の配点が大きいことが大きな特徴と言えるでしょう。

○N方式について

N方式とは、同一試験日、同問題で複数の学部(学科)を併願することができる日本大学の統一入試です。

歯学部や薬学部などとの併願をする人も多いようです。

N方式の入試が採用されてから、医学部の定員が徐々に増えてきています。

一次試験、二次試験の試験科目、配点についてはA方式と全く同様です。

N方式の試験は、日本大学の医学部以外の学部を志望する受験生が多いため、問題レベルは医学部受験生にとっては易しいと思えるレベルの問題になります。

したがって、医学部入試では高得点率の争いとなります。

難しい問題での勝負は厳しいが、基本的な問題でなら勝負ができると考える医学部受験生には格好のターゲットになるかと思われます。

標準化得点について

日本大学医学部の入試では、科目選択の違いによる有利不利を無くすために、平均点の違いなどによる得点の差を補正した「標準化得点」によって合否の判定を行っています。

したがって、理科はどの科目を選択した方が受かりやすいか、などの心配は不要ということになります。

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