進研模試は簡単か難しいか?というテーマについてお話をしたいと思います。
また、進研模試は偏差値が高く出るといわれていますが実際はどうなのか検証してみました。
目次
進研模試の難易度は簡単か難しいか?!他の模試と比較
進研模試の難易度は簡単か難しいかというと簡単です。
進研模試の難易度が簡単なのは、受験生のレベルが低いだと考えられます。
理由は、以下のようにいくつかあります。
- 進研模試は個人の申し込みができないので浪人生が受験しない
- 偏差値の高い進学校の生徒は受験しない
- 学校単位で受験するので就職組や専門学校組も受験する
進研模試の難易度を他の模試と比較した表がこちらになります。 参考にしてください。
大学受験
模試比較河合塾模試 進研模試 駿台模試 東進 代ゼミ 難易度 普通 易しい 難しい 普通 易しい 受験者数
(模試ごと)20~40万人 40万人前後 4万人程度?(詳細不明) 不明 4万人程度?(詳細不明) 受験者層 普通
バランスがいい低い
大学受験をしない人も受験高い
トップ層が受験普通 普通 受験料 マ6390円
記5360円マ4700円 マ4700円
記4800円マ4320円
記約5000円マ5200円
記5200円一般受験可否 ● ×団体のみ
(駿ベ除く)● ● ● 判定の信頼性 良い 甘い 厳しい 微妙? 微妙?
このように、進研模試は、受験者数が40万人前後と最も多いが、就職組や専門学校組も受験するため、受験者のレベルが極端に低くなっているのです。
なので、難易度が低くなっていて高得点が出やすくなっています。
それに伴い、偏差値もかなり高くでるのです。
こういった欠点があるので、3年生では、ベネッセ・駿台マーク模試を受験することが多くなっています。
ベネッセ・駿台マーク模試は、個人申し込みが可能であり、駿台予備校の浪人生なども参加するので進研模試よりは偏差値は低く出るんですね。
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進研模試の難易度が簡単だから偏差値は高くでる?
進研模試の難易度が簡単だから偏差値は高く出るのかを他の模試と比較して調べてみました。
大学・学部 | ベネッセ・駿台マーク模試 | 河合塾模試 | 駿台模試 | 東進 |
東京大学文科一類 | 75 | 70 | 66 | 66 |
早稲田大学政治経済学部 | 77 | 70 | 66 | 68 |
※進研模試の偏差値は不明なので、ベネッセ・駿台マーク模試で比較
3年生になると、進研模試ではなく、ベネッセ・駿台マーク模試を受験するそうです。
ベネッセ・駿台マーク模試は、駿台予備校の浪人生や個人申し込みの浪人生が受験するので進研模試よりは母集団のレベルが高くなっています。
といっても、進研模試を受験していた人たちの多くが受験するので多少マシになるだけだと考えられます。
実際比較してみると、進研模試では、東京大学文科一類の偏差値が77でした。
一方、河合塾模試が70、駿台模試が66、東進が66となっていて、進研模試が一番偏差値が高くなっています。
つまり、進研模試は母集団のレベルが低いために偏差値が高く出るということがわかりますね。
進研模試と他の模試を受験してみた結果と感想
私は受験生時代に8~9月にかけて、第一回駿台ベネッセマーク・第二回全統マーク・第二回駿台全国模試を受験しました。
そのときの成績からすると、進研模試(駿台ベネッセマーク)の難易度は簡単であるいうことができるでしょう。
第一回駿台ベネッセマーク(9月) | 第二回全統マーク(8月上旬) | 第二回駿台全国模試(9月下旬) | |
点数 | 824/900 | 732/900 | 149/400 |
偏差値 | 73.1 | 68.9 | 56.8 |
※駿台全国模試 は記述ですが、参考にはなるでしょう。
注目してほしいのが、点数です。
時期的に学力はほぼ同じなのに、第一回駿台ベネッセマークと第二回全統マークで92点もの点数差があります。
その結果、偏差値も進研模試(駿台ベネッセマーク)が最も高くなっています。
受験した感想は進研模試がめちゃくちゃ簡単だったというのを今でも覚えています。
偏差値が高く出たにもかかわらず、志望校に合格できるという実感はなくて、むしろ油断してしまうのではないかと警戒してしまいましたね。
私は国立医学部志望者だったので、かなり簡単に感じたのだろうと思います。
基本的な問題は大体解ける程度の学力はあったでしょからね。
おそらくある一定の偏差値を超えている方は簡単に感じるが、それ以下の人は難しく感じるのでしょう。
勉強は知っているか知らないかで決まりますから、そら何も知識がなければ難しく感じるのは当然だと思います。
一応私の受験生当時の模試の結果を貼っておきますね。
第一回駿台ベネッセマーク 9月
第二回全統マーク8月上旬
第二回駿台全国模試 9月下旬
進研模試の判定は信頼できるのか?
進研模試の偏差値が高く出るので、判定が信頼できるのかと思う人もいると思います。
問題が簡単で母集団のレベルが低い分、点数が高く出ますがその分偏差値も高く出ます。
それを計算して合格判定の基準となる偏差値も高くなっています。
そのため、合格判定は信頼できるでしょう。
しかし、東大や早稲田などの大学は難しい問題がでますよね。
その難しい問題を解けるかどうかが合否に関係するとすると、いくら進研模試の簡単な問題を解けても意味がないわけです。
そう考えると、レベルの高い難関大学を志望する人にとっては、進研模試の合格判定はあまり信用できないものになる可能性があります。
しかし、基本的な問題が多く出る偏差値が低めの大学でしたら比較的信用できるのではないでしょうか。
実際、東大や医学部志望の受験生が受験していないので、そういった難関大学志望者にとっては、ライバル層が受験していないという点でもあまり意味がないかと思います。
結局どのレベルを志望するかによって、人によって信頼度が変わってくるということが考えられるのです。
関連記事 模試判定基準|駿台、進研、全統、代ゼミ、東進模試のA、B、C、D、E判定の意味は?
結局進研模試は受けるべきなのか?
結論からいうと、医学部志望者は受けても意味がないでしょう。
問題が簡単すぎて正確に自分の実力を測ることができないからです。
医学部志望者ならば、駿台や河合塾の模試を受けるべきだと思います。
河合塾なら全統医進模試、駿台なら駿台全国模試がいいですね。
でも、偏差値が60以下の人やMARCHより下の大学を志望している人ならば受験する価値はあると思います。
進研模試は基本的な問題が多いため、基本問題をちゃんと理解できるかを測るのには最適であると考えるからです。
模試自体を復習教材としても使えるでしょうし。
ただ、MARCHや早慶上智などを志望校とする人は、河合塾の模試が良いでしょうね。
私も早稲田大学を目指していたときは河合塾のマーク模試と記述模試くらいしか受験しませんでしたから。
やはり、自分の学力と同じレベルの模試を受験するのがベストなんですよ。
そうすると、同じ大学の志望者が多く受験しているはずですから、自分の今の実力を正確に測ることができるようになるわけなんです。
✅ 大学受験のおすすめ模試について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
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