杏林大学医学部は難易度、偏差値、倍率から入りやすい?

杏林大学医学部は偏差値や倍率から見て入りやすいのかどうかをテーマに記事を書きました。

入試科目や配点などについても紹介しています。

杏林大学医学部とは?

杏林大学医学部は東京都三鷹市にある私立大学です。

付属の杏林大学医学部付属病院では、救命救急センターに24時間救急車が出入りし、一日に2500名程度の外来患者が訪れる、西東京地区の医療を支える基幹病院の一つとなっています。

杏林大学医学部では、優れた人格を持ち、人のために尽くすことのできる国際的な人材の育成を目標にしています。

建学の精神である「眞・善・美の探求」に基づいた教育が実施されています。

「眞」は真実や真理に対して謙虚に、自ら進んで学び研究すること。

「善」は倫理観を備えたよき人間性・人格を形成すること。他人に対する思いやりの心を持つこと。

「美」は美しいものに対する感性を磨くことで、自信が自然に美しい立派な人間に成長していくこと。

を意味しているそうです。

これらの全ての要素を兼ね備えた医師を育てるべく、最新の機器を活用し、ベッドサイドでの学びを重視した教育を行っています。

入学後すぐに、医学や医療の現場に触れた講義・演習を受けることに特徴があります。

また、討論形式のチュートリアル教育などコミュニケーション能力も重要視した教育を行っています。

入試については、2018年に私立医学部の入試不正などが話題になりましたが、杏林大学医学部には入試についてクリーンだという評判があり、実際に30代の入学者の割合が1割程度、研修一年目には60代の人もいたりと、再受験からの合格者の割合も多いようです。

他浪生や女子の受験生も比較的安心して受験できる大学の一つかと思われます。

学費については、6年間で総額約3700万円と、私立医学部の中でも高額な部類です。

※一般入試前期正規合格者のうち成績上位者13名、一般入試後期正規合格者のうち成績上位者2名については、学生納付金の一部が免除され、学費が総額で1000万円免除されます。

定員については、一般前期79名、一般後期10名、センター利用入試10名です。

※一般後期は2019年度入試からの新設。

杏林大学医学部の偏差値は?

杏林大学医学部の偏差値は64.7(河合塾のデータ)です。

私立医学部の中で、中堅程度の数値となっています。

>>医学部偏差値ランキングと倍率から入りやすい医学部は?

杏林大学医学部の倍率は高い?

杏林大学医学部の入試倍率は以下の表の通りです。

201820172016
一般入試18.5倍(2499/135)22.4倍(2490/111)21.4倍(2649/124)
センター利用入試33.3倍(1365/41)30.2倍(1240/41)29.5倍(1178/40)

※倍率は、(一次試験受験者数)/(二次試験積合格者数)で算出。

一般入試については、私立医学部の平均的な倍率(約18倍)と同程度、センター利用入試については私立医学部の平均的な倍率よりも高い倍率となっています。

補欠合格者数について

杏林大学医学部では、補欠に回った場合、補欠順位も併せて発表されます。

例年少なくとも50名程度は補欠に合格が回ってくるようで、年によっては100名以上に補欠合格の枠が回ってくることもあるようです。

杏林大学医学部の難易度は偏差値や倍率から考えると・・・

一般入試についてみれば、偏差値・倍率共に私立医学部の標準的な数値です。

杏林大学医学部の難易度は私立医学部としての標準的な難易度だと考えて良いでしょう。

杏林大学医学部の入試概要

各試験の募集人員について

既にご紹介しましたが、改めて整理しておきます。杏林大学医学部の定員は

・一般前期79名

・一般後期10名

・センター試験利用入試10名

となっています。

※一般後期が2019年度入試から導入されるに伴い、2018年度までの募集人員とは異なるのでご注意下さい。

試験科目と配点

センター試験利用入試について

試験科目及び配点は以下の表の通りです。

センター試験

数学(200点満点)数学ⅠA及び数学ⅡB
理科(200点満点)物理・化学・生物から二科目選択 ※基礎科目の選択不可
英語(200点満点)リスニング含む(40点満点)
個別学力試験小論文、面接配点は非公表

※小論文及び面接は一次試験(センター試験)合格者に対して二次試験として課されます。

一般入試について

試験科目及び配点は以下の表の通りです。(前期後期共通)

一次試験

数学(100点満点)数学ⅠA・ⅡB・Ⅲ (数学Bは数列・ベクトルから出題)
理科(150点満点)物理・化学・生物から二科目選択
英語(100点満点)
二次試験面接・小論文配点は非公表

※二次試験は一次試験合格者に対して課されます。

一般入試の後期試験については、2019年度の入試から新たに課されるため、競争率の動向等読めない部分も多いので、受験を検討する際には要注意です。

また、一般入試の合格発表が最も早いため、ここで合格を掴めるとその後の入試戦略が立てやすくなります。

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