新生児や乳児は大人よりもかなり呼吸数が多いです。
人は成長するについれて、徐々に呼吸数は少なくなっていきます。
今回は、新生児、乳児、子供の呼吸数が早い、多い理由をテーマにお話をさせていただきます。
新生児、乳児、子供の呼吸数の正常値は?
新生児、乳児、幼児の呼吸数の正常値は以下のようになります。
成長するにつれて、呼吸数が減少していっていますね。
大人と比べると、子供の呼吸数が多いことがわかるでしょう。
年齢 | 呼吸数(回/分)の正常値 |
新生児 | 35~50 |
乳児 | 30~40 |
幼児 | 20~30 |
学童 | 20 |
成人 | 12~20 |
新生児、乳児、子供の呼吸数が早い、多い理由は?なぜ?
新生児、乳児、子供の呼吸数が早い、多い理由は、新生児は肺胞が少ないからです。
そのため、新生児では、ガス交換面積が小さくなっています。
また、新生児は呼吸筋や胸郭があまり発達していないことも原因です。
換気量は以下の式により決まります。
換気量=1回換気量×呼吸数
よって、肺胞が少なく、呼吸筋や胸郭が未成熟であることにより1回換気量が少ない新生児は、換気量を維持するために呼吸数を多くする必要があるのです。
人は、成長するにつれて、肺胞数が増加していきます。
また、呼吸筋や胸郭が発達することで、深い呼吸が可能になります。
その結果、成長するにつれて1回換気量が増加していくために、呼吸数が減少していくと考えられるのです。
また、新生児は基礎代謝量が、体重あたり成人の2倍あり、酸素消費量も2倍となっています。
なので、大人よりも大量の換気量が必要だからともいえるでしょう。
昨日産まれたての孫が呼吸が安定しないとの事で酸素吸入をしてます。
何か問題なのでしょうか。
心配です。