医学部が難しい理由3選|なぜ?東大よりも難関?

医学部が難しい理由はなぜか?

医学部は難しいというイメージがあると思います。

もちろん、医学部に行ったら、将来は医師になるわけで、人の命を預かるわけですから難しいのも当然といえるでしょう。

しかし、最近の医学部の難しさは異常なほどだと思います。

今回は、医学部が難しい理由をテーマにお話をさせていただきます。

医学部が難しい理由3選

医学部が難しい理由をいくつか紹介していきたいと思います。

成績上位層が東大ではなく医学部を志望するようになった

医学部が難しい理由は成績上位層が、東大ではなく、医学部を志望するようになったことが原因です。

単純に、東大に入って大企業に就職するよりも、医学部に入って医師になった方がお金が儲かるんですよね。

データによると、医学部卒の年収は東大卒の1.7倍もあります。

しかも、東大卒の中にはフリーターや無職になる人もいますが、医学部卒だと100%年収1000万円を越えることができるのです。

これだけ、将来性に差があるのですから、東大と医学部のどっちも狙える学力がある人が医学部に入るようになるのも当然といえるでしょう。

医学部卒東大卒
平均年収1098万円(勤務医全体) 631.5万円

医師は開業医となると、さらに平均年収が上がります。
開業医の年収を考慮すると、医学部と東大の平均年収の差はさらに大きく広がるでしょう。
勤務医の年収だけで見ても、医学部卒の年収は東大卒の1.7倍もあります。

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今は不景気で大企業に入ったからといって、安泰ではありません。

SHARPなどの誰もが知っている企業ですら海外企業との競争に破れて衰退してきています。

また、メガバンクと言われる大手銀行も大量のリストラをしているのです。

東大に入って、大企業に入ったからといって人生が安泰という時代ではなくなった。

だから、医学部を卒業して医師になりさえすれば、確実に年収1000万円を越えることができる医学部を選ぶ人が多くなったのでしょう。

その結果、成績上位層が医学部を志望することで、偏差値が急上昇したと考えられます。

社会に出てから医学部に再挑戦する人が多い

医学部は昔から社会に出た後で、再挑戦する人が多いです。

しかし、最近は医学部再受験をする人が増えてきたように思います。

特に、東大や京大卒の医学部に入ろうと思えば入れる人たちが再受験することがよく見られるのです。

再受験をわざわざする人の多くは就職に失敗したりして、人生がうまく行っていない人が多いと思います。

人生に満足していて、仕事が好きならわざわざ医学部再受験なんてしようと思いませんからね。

なので、やはり世の中全体が不景気であることが、医学部再受験の増加の根本的な要因となっていることは間違いないでしょう。

その結果、東大や旧帝大卒の頭がいい人たちが医学部再受験をすることで医学部の倍率や偏差値が上がることも、医学部が難しい理由の一つだと考えられるのです。

女性の医学部志望者が増えて、医学部が難しくなった

医学部が難しい理由には、女性の医学部志望者が急増していることも原因です。

今までは医学部の入学者はほとんどが男性でした。

しかし、最近はドクターXなどのドラマで女医が活躍する影響もあってか、女性の医学部入学者が急増しています。

直近のデータは無いのですが、最近では医学部入学者の中に占める女性の割合は3分の1(平成26年度)、女医の割合は20.4%(平成26年度)となっているのです。

また、2018年の小学校卒業生に対して行なったアンケートでは、女の子が将来つきたい職業で女医が1位となりました。

女子が将来就きたい職業のトップは医師(8%)だった。小学1年生を対象にした調査でも、医師は過去最高の比率だった。医師の人気が高まっているのは、昨年「A LIFE~愛しき人~」(TBS)、「コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~」(フジテレビ)、「コウノドリ」(TBS)などの医療ドラマがヒットしたことも影響しているかもしれない。

出典:小学生のなりたい職業

今後も女性の医学部志願者が増加していく傾向はさらに強まると考えられます。

もともと、女性は医療職などの資格職を目指す人が多いんですよね。

薬剤師や看護師などの医療系の資格職を目指す人はほとんど女性ですから。

今後は、医師も半分以上が女性となってもおかしくないでしょう。

結局医学部が難しい理由はさまざまな人たちが医学部を目指すようになったこと?

結局、医学部が難しい理由は、現役受験生、再受験生、女性などのさまざまな人たちが医学部を目指すようになったからです。

そのため、倍率が上がり、偏差値が高くなったことで医学部が難しくなったと考えられます。

しかし、この背景には、いずれも経済が不景気であり、多くの人が将来に不安を覚えている現状があるのです。

年金の受給開始年齢もどんどん引き上げられ、支給額も下がってきています。

今20代や30代の人が年金を受け取る頃には、年金のシステム自体がなくなってしまっているかもしれません。

これだけ先行きが不透明な時代です。

今、仕事を選ぶことができる高校生は、定年になっても高収入で働き続けることができる医師を職業として選ぶのは当然のことでしょう。

そして、社会に出て大変な思いをした親たちが子供を医学部に行かせたいと考えるのも当然なのです。

なので、今後もどんどん医学部は難しくなるでしょうし、多くの人が医学部を目指すようになっている傾向は当然のことといえるでしょう。

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