私立医大御三家とは?
医学部受験を考えている方なら、誰もが私立医大御三家という言葉は耳にしたことがあるはずです。
しかし、該当する大学やその特徴までを詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか?
本記事では、私立医大御三家の難易度、偏差値、序列についてまとめて紹介していきます!
私立医大御三家とは?
私立医大御三家に該当する大学は以下の三大学です。
慶応義塾大学医学部
東京慈恵会医科大学
日本医科大学
何故この三大学が私立医大御三家と呼ばれるのでしょうか?
これらの大学は、戦前に医学部として認められ、戦時中に医療専門学校が設立されるまでの間、日本の医療を支えてきた旧帝大学等と同様の歴史と格式を有する大学であり、敬意を込めて私立医大御三家と呼ばれています。
共通の特徴としては、偏差値が高く、学費が私立医大の中では比較的安い、設備が充実している等が挙げられ、個人的な予想ですが、優秀な医者が多く誕生するという特徴もあるでしょう。
また、私立医大御三家出身というだけで、経歴に箔がつき自信にも繋がると思います。
医師といっても人間なので、周囲の人間の学歴等が気になる人も多いですが、筆者が見てきた私立医大御三家出身の医師などは自信に満ち、堂々とした人が多かったです。
このような利点、ブランド性から、かなりの人気大学となっていますので、偏差値や入学難易度はかなり高いでしょう
次の項目では各大学の偏差値を比較していきます。
私立医大御三家の偏差値は?
以下の表に私立医大御三家の偏差値をまとめ、順位化させてみました。
順位 | 私立医大御三家 | 河合塾 | 東進 | 平均偏差値 |
1位 | 慶應義塾大学医学部 | 72.5 | 72.0 | 72.3 |
2位 | 東京慈恵会医科大学 | 70 | 69 | 69.5 |
3位 | 日本医科大学 | 70 | 67 | 68.5 |
偏差値に大きな差は見られないように感じられますが、この偏差値の高さでは数値が1違うだけでもかなりの学力差が生まれるので、慶応義塾大学医学部は相当レベルが高いと考えられます。
私立医大御三家の序列は?
私立医大御三家の序列は偏差値から考えると、以下のようになります。
慶応義塾大学医学部>>東京慈恵会医科大学>日本医科大学
私立医大御三家は旧帝大学の次に高い序列に位置し、国立大学医学部の合格を辞退してまで入学する人がいるほどです。
御三家の中でも慶応義塾大学医学部は飛び抜けていますね。
慶応義塾大学医学部の偏差値は、2位の東京慈恵会医科大学より2.8も高いです。
これほどのレベル差があることは、私立医学部トップというブランドの凄さを反映しているのでしょう。
私立医大御三家の難易度は?
私立医大御三家の難易度は偏差値からわかるように、超難関となり、医学部志望者の中でもトップクラスの学力が必要です。
特に、慶応義塾大学医学部は東京大学理科三類に合格するような人でも不合格となることがあり、非常に厳しい戦いになると予想されます。
その他2つの大学に関しても、旧帝大学並みの偏差値であることには変わりないので、出願を考えている人は自分の学力をよく考えて決めましょう。
私立医大御三家の各大学の紹介
慶応義塾大学医学部の特徴
言わずと知れた超有名私立大学の一つであり、私立最難関大学で、先ほど記述したように東京大学理科三類に匹敵する学力を持つ優秀な人材が集まります。
中学校の歴史の教科書にも登場する細菌学者「北里柴三郎」が発足したとされ、現在はあらゆる医療分野で、国内・国外問わず活躍する人材を育成しています。
派閥も大きく、全国に約100もの関連病院を有し、海外医療機関との交流も幅広く、深いため、慶応義塾大学医学部に入学できた時点で明るい将来が約束されているといっても過言ではないでしょう。
設備もかなり充実しており、学生のやる気次第で普通の大学ではできないような研究、実習に携わることができます。
カリキュラムとしては、1年次の殆どが一般教養科目であり、2年次から専門的な医学を学ぶという一般的な大学と同じカリキュラムです。
東京慈恵会医科大学の特徴
私立の医学部にあまり興味がない人には聞きなれない大学ですが、慶応義塾大学医学部にも劣らない優秀な大学です。
元々は医療専門学校であり、最も歴史のある私立の医科単科大学となります。
医学部では珍しい少人数制の講義を行っており、密度の高い学習を行えることが予想でき、少人数制の講義を行うための講師も多いことから、設備だけでなく大学スタッフも充実していると考えることができるでしょう。
カリキュラムも少々特徴的で、医学部では基本的に全ての授業が必修ですが、東京慈恵会医科大学では受講しなくてもよい講義が存在し、他の医学部よりも低学年次はゆとりをもった生活が送れるという利点があります。
日本医科大学の特徴
東京慈恵会医科大学と並ぶ大学で、ドラマのコードブルーの舞台となった北総大学は、この日本医科大学の附属病院であり、何となく名前を知っている人は多いと思います。
東京慈恵会医科大学と同様に少人数制の講義を導入しており、学生が自主的に学びやすい環境を作ることに力を入れています。
他大学との交流が広く、医学部以外の学部とも深い関わりを持っており、日本医科大学以外の医学部よりも幅広い分野におけるコネクションを作ることもできるでしょう。
カリキュラムの中にSGLという、学生自身が実際の症例に対する課題や問題点を取り上げ、自主学習するというものが取り入れられています。
個人的な意見としては、この制度は学生にテストに合格するだけの勉強をさせるのではなく、医師になった時に役に立つ勉強をさせるためには、かなり有効な制度です。
優秀な大学ほど、学生を一人前の医師にするための制度が整っている一例とも考えることができますね!