対光反射の覚え方は?
対光反射は、国家試験で必ずでる問題です。
特に、経路に関する問題や症状から障害部位を選択させる問題が頻出になります。
今回は、対光反射の経路の覚え方を説明させていただきます。
対光反射とは?
対光反射とは、眼に光を入れると、縮瞳する反応のことです。
これによって、眼に入る光の量が適度に調節されています。
片方の眼に光を入れることで、光を入れた方の眼が縮瞳することが直接対光反射、片方の眼に光を入れることで、反対側の眼が縮瞳する反応が間接対光反射です。
こちらの動画を見るとわかりやすいと思います。
まずは対光反射の経路を理解していきましょう。
対光反射の経路は?
対光反射の経路は以下の通りです。
網膜→視神経→視交叉→半交差して視索へ(ここまでは視覚と同じ経路)
→中脳の視蓋前域→両側動眼神経副核(Edinger-Westphal核)
→動眼神経→毛様体神経節→短毛様体神経→瞳孔括約筋
網膜に光が入ると、情報が視神経を伝わり、視交叉で半交差をします。
半交差とは、眼球の外側の刺激情報は、同じ側へと情報が伝わるのに対し、眼球の内側の刺激情報は、反対側へと情報が伝わるというものです。
半交差をしたあと、左右にわかれた情報はそれぞれ視索を通り、それぞれの側の中脳の視蓋前域へと伝わります。
両側の視蓋前域から、それぞれ直接対光反射と間接対光反射の経路が生じます。
直接対光反射は、一方の視蓋前域から同じ側の動眼神経副核(Edinger-Westphal核)へ入り、動眼神経となって、毛様体神経節へ入り、短毛様体神経となったあと、瞳孔括約筋を収縮させる経路ですね。
間接対光反射は、一方の視蓋前域から後交連を通って、反対側の動眼神経副核(Edinger-Westphal核)へ入り、動眼神経となって、毛様体神経節へ入り、短毛様体神経となったあと、瞳孔括約筋を収縮させる経路となります。
つまり、眼球の内側と外側への光刺激がそれぞれ直接対光反射と間接対光反射を起こさせるともいえるでしょう。
左右どちらかの中脳の視蓋前域に光刺激が入りさえすれば、直接対光反射と間接対光反射がどちらも起こるのです。
外側膝状体へ行くのは、視覚の求心路。
対光反射では、視索から分かれるため、外側膝状体には入らず、中脳の視蓋前核へ入力する。
対光反射の覚え方、ゴロ合わせは?
対光反射の覚え方は、以下のゴロ合わせを使えば暗記できるでしょう。
上の説明を読んで理解して、ゴロを使えば簡単に覚えられると思います。
も →網膜
し →視神経
こう →視交叉
シーサー →視索
滋賀 →視蓋前域
服 →動眼神経副核
動画 →動眼神経
もう →毛様体神経節
たん →短毛様体神経
どう →瞳孔括約筋