国公立医学部で中期日程のある医学部はあるか?
国立医学部志望なら前期と後期で医学部を受けるのは当然です。
しかし、中期日程を受けることができれば、もう一校チャンスが広がります。
そこで、今回は、国公立医学部で中期日程のある医学部をテーマに記事を書きました。
目次
国公立医学部で中期日程のある医学部はない?
国公立医学部で中期日程のある医学部はないです。
もしあれば、もう1回受験のチャンスを増やすことができたので、合格率を高めることができたのですが、残念といえますね。
昔は中期日程の医学部があったようです。
昭和35年ごろの京都府立医科大学医学部医学科は中期日程で入試を行っていました。
「入試期日が国立の1期と2期校との間であるため, 志願者は80名の定員に対し, 毎年2000名近い数となって, なかなかの激戦である。」
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昭和36年の京都府立医科大学受験生向けの赤本(教学社)に載っていた京都府立医科大学の『大学案内』の『競争率・合否の目安』
なぜ中期日程の医学部はなくなったか?
合格しても進学しない学生が多かった
中期日程で試験を行うと、どうしても前期や後期と天秤にかけられるので、蹴られてしまう可能性があります。
そのため、合格しても進学しない学生が多かったということです。
なので、余分に合格者を出す必要もあるし、受験者数が多すぎると採点などが大変で通常の業務に支障をきたす恐れがあります。
中期日程で試験を行うとさまざまなデメリットが生じることにより、医学部は中期日程をとりやめたと考えられるのです。
第一志望の学生をとりたいから
中期日程では、どこでもいいから医学部に入りたいという人や少しでもチャンスを増やしたいという人が増えます。
そのため、第一志望ではない学生の受験が多くなるのです。
そういう人は地元に残ってくれない可能性が高いといえるでしょう。
医学部は地元に残ってくれる学生をとりたいという気持ちが強いので、中期日程を廃止するというのは当然のことだと思います。
国公立医学部志望者が中期日程で受けるのにおすすめの大学は?
国公立医学部志望者が中期日程で受けるのにおすすめの大学は、公立薬学部です。
今年は浪人できないので、滑り止めで医学部以外の大学も受けておきたいという方におすすめとなっています。
公立大学なので、学費も安いですし、薬学部なので、医学に関連したことを学ぶことができるので、医学部志望者の滑り止めとして最適です。
現在、以下の4つの公立大学の薬学部で中期日程での試験が行われています。
・岐阜薬科大学
・静岡県立大学薬学部
・名古屋市立大学薬学部
・山陽小野田市立山口東京理科大学薬学部
医学部に比べると、どの大学も難易度が低いので、医学部志望者なら容易に合格できるでしょう。