医学部受験は”情報戦”です。
「どの勉強法がいいかわからない」
「どこの医学部を受検したらいいのかわからない」
といった方に向けて、どうやって情報を集めるかということを書きました。
勉強法や志望校に迷っている方に、役立つ記事を書きました。
医学部受験は相対評価である
一般的な国家試験は合格点が定められており、ある基準を超えれば誰でも合格できることとなっています。
一方、医学部受験は”相対評価”、つまり、上から点数の高い順に50名が合格するといったシステムになっているのです。
だから、合格するには、自分が何点をとれるかということ以外に、”実力者がどれだけ受けにくるのか”といった視点が大切になってきます。
”実力者がどの医学部を受験するか”という情報は、河合塾の模試結果にある”志望校の判定”の欄に記載されている”志願者の平均偏差値”や”自分の志望者内の順位”で大体わかるので調べておきましょう。
・合格するには”自分の実力の強化”とともに”他の受験層レベルが低い”かつ、”自分が受験者の中で上位に食い込んでいる”大学を志望する
国立大学医学部合格に必要な勉強時間
国立大学医学部に合格するには、最低1日につき、集中した10時間(休憩、移動時間などは省く)の勉強量が絶対に必要です。
どれだけ効率的な勉強をしようが必要な量です。
むしろ効率的な勉強法を採用した上で、濃縮した10時間が必要だと考えた方が妥当です。
東大出身の再受験生とかなら話は別ですが、現役生、浪人生、あらゆる医学部志願者の大抵は
1日10時間以上勉強しているのが実情です。
それでも、落ちている人はいくらでもいます。
合格するには”緻密な戦略”、”勉強の量・質”、”運”、”アスリート並みの精神力”が必要です。
逆に1日につき10時間できないのであれば、厳しいようですが、国立医学部は諦めたほうがいいです。
現実はそんなに甘くはありませんから。
さらに、直前期には1日につき12時間以上の勉強時間は確保したいところです。
医学部合格のための情報の集め方
医学部合格に当たり、勉強さえできれば合格まで必ずたどり着ける
と考えている方が多いと思いますが、私は違うと思います。
理Ⅲ志望者レベルなら別ですが、ほとんどの受験者は合格点付近をうろうろするところまでしかいけないのが実情でしょう。
そこから頭一つ抜け出したものが合格できるのです。
そこで、私は医学部合格にはあと2つの学力以外に必要な能力があると思っています。
医学部合格に必要な2つの能力とは、”情報収集力”と”分析力”です。
情報収集力について
今回は、”情報収集力”について説明をします。
医学部合格における重要な情報は、”面接における再受験差別”、”面接の質問内容”、”面接での一発不合格の実績の有無”、”女性差別”、”面接の点数化の度合い”、”勉強法”など上げればきりがありません。
これらはすべて書籍とネットであつめられる情報です。
勉強の合間に息抜きとして調べます。
最終的に医学部予備校のチューターよりも詳しくなりますよ。
どこに出願するかで合否が決定的に変わるのが医学部受験ですから、それをチューターに頼るのは”自分の命を委ねている”様なことだと思います。
どこに出願するかは必ず自分で調べて、自分で決めなければいけません。
私の持論として情報収集の基本は
だと考えています。
勉強法や使用参考書の選定を例にして説明します。
拡散とは、広く情報を集めること
まずは、拡散します。
つまり、幅広くできるだけ多くの情報を集めます。
医学部受験関連のブログ、特に再受験合格者ブログを探し、熟読します。
再受験合格者ブログの中でも短期合格者のブログは特に重視しましょう。
理由は、再受験の人の方が社会人を経験している分書いている情報が有益だからです。
また、合格体験記などを買ったり、受験指南本を買い読むこともいいですね。
収束とは、情報の取捨選択をすること
情報収集をすると、大体同じような参考書が勧められていることに気づくはずです。
いろいろな媒体で何度も勧められている参考書が良い参考書となります。
勉強法においても同様です。
一度解いたところをを×△○で理解度を評価し、復習の優先順位をつける方法などはどの
媒体でも紹介されています。
つまり、合格者にとっては復習の優先順位をつけるのは、常識なんだということがわかります。
また、実際に自分で試してみて使えるかを考えることも重要です。
まとめとは、自分のものにすること
つかえる勉強法は自分の中で常識になるようにノートにまとめておいてもいいでしょう。
以上で情報収集の重要性とやり方について書きました。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
医学部合格のための勉強環境
私は予備校に通うお金がなかったので、地元のマックやカフェで勉強することが多かったです。
センター試験の国語の過去問と二次数学の計算力対策に関しては、あえてマックやカフェのようなうるさい環境で音楽を聞いたりしながら勉強してました。
なぜこういうことをしたかというと、どんな環境でも解けるレベルに”センター試験国語”と”計算力”はもっていきたかったのです。
本番という1発勝負で結果を出すためには、センター国語の過去問演習や二次数学の計算力対策は、むしろこういったところでも余裕でできるレベルになる必要があるのです。
つまり、数学の計算力は、問題を見た瞬間勝手に手が動くレベル、いいかえれば無思考で解けることが必要なんですよ。
センター国語も基本は論理ですから、うるさいからできないというのは理由になりません。
こういう記述があるからこう考えれるので、答えはこれだといった論理的な思考回路が周囲のうるささによって遮断されるのはありえないのです。
センターという緊張感のある場で普段の実力を出すためにはむしろ、勉強しにくいところでも
解けるように手順を徹底して体に覚えさせるのが肝要だと思います。
合格する考え方
受験勉強だけでなく、人生においても重要な成功への思考パターンを紹介したいと思います。
「困難なものから逃げ出さない。できない理由を考える暇があるならば、できるようになるためにはどうすればいいかを頭が擦り切れるほど考える。」
例えば、
センター国語は、医学部合格には避けては通れない科目にもかかわらず、対策のしにくい科目の筆頭です。
しかし、逆に考えると、センター試験国語で高得点がとれれば合格にぐっと近づきます。
大体の人は、センター試験国語が圧縮される大学をさがしたり、他の科目で補うという戦略をとりがちです。
しかし、それでは、センター試験国語から逃げていることになります。
私は、3月くらいから2時間くらいはセンター試験国語に充てていました。
センター試験の直前期は1日のすべてをセンター国語に充てる日もありました。
さらに、自転車に乗って移動しているときもランニングのときもセンター試験国語の対策を
練っていましたよ。
おわりに
情報収集力はほんとに大切です。
今でも思います。
特に今のネットの時代では、情報収集力の重要性がより増してきたように思います。
それでは、良い受験ライフを送ってくださいね。