旧六医大の序列は?
旧六医大とは、旧制六医科大学(旧六)のことです。
旧帝大学、私立医大御三家の次に格式がある医学部になります。
千葉大学、岡山大学、金沢大学、新潟大学、熊本大学、長崎大学の6つの医学部のことを意味します。
旧六医大とグループにされているけど、旧六医大の序列はどうなっているのでしょうか?
今回は、旧六医大の序列をテーマにお話をさせていただきます。
旧六医大の序列を偏差値から考えると千葉大学がトップ?
旧六医大の序列を偏差値で考えると、以下のようになります。
千葉大学>金沢大学=長崎大学>新潟大学>岡山大学>熊本大学
となっており、首都圏に近い千葉大学の偏差値が1位となっています。
岡山大学は割と都会なのですが、あまり人気がないですね。
旧六医大はどの大学も1922年~1923年に医学専門学校から医科大学へ昇格したという経緯があるので、伝統の古さはどの大学も変わりありません。
旧六医大の偏差値ランキングはこちらです。
旧六医大の偏差値ランキング
順位 | 旧六医大 | 河合塾 | 東進 | 平均偏差値 |
1位 | 千葉大学 医学部 | 67.5 | 71 | 69.25 |
2位 | 金沢大学 医薬保健学域 | 67.5 | 69 | 68.25 |
2位 | 長崎大学 医学部 | 67.5 | 69 | 68.25 |
4位 | 新潟大学 医学部 | 65 | 70 | 67.5 |
5位 | 岡山大学 医学部 | 65 | 69 | 67 |
6位 | 熊本大学 医学部 | 62.5 | 69 | 65.75 |
旧六医大の序列を格式から考えると岡山大学がトップ?
旧六医大の序列を格式から考えた場合以下のようになります。
岡山大学>金沢大学>千葉大学>新潟大学>熊本大学>長崎大学
偏差値が低い岡山大学が格式の上で、トップになる理由は、科研費配分額が高いからです。
旧六医大の科研費の配分額は以下のようになります。
順位 | 旧六医大 | 2,017年科研費の配分額(百万円) |
1位 | 岡山大学 | 2,375.30 |
2位 | 金沢大学医薬保健学域 | 2,336.00 |
3位 | 千葉大学 | 2,325.40 |
4位 | 新潟大学 | 1,823.40 |
5位 | 熊本大学 | 1,729.10 |
6位 | 長崎大学 | 1,435.10 |
岡山大学の科研費の配分額が旧六医大の中でトップなんですね。
なので、旧六医大の中では岡山大学の研究が評価されている可能性が高いのです。
もちろん、大学自体の配分額なので、医学部単独での比較ではありませんが、参考にはなるでしょう。
岡山大学の序列が高い2つ目の理由は、中国四国地方には唯一旧帝大学がありません。
そのため、中国四国地方では岡山大学が最も伝統が古い大学なのです。
そのせいか、臓器移植法が施行されたときには、旧帝大以外で1番早く手術が行えるようになったとのこと。
大学のある地域でもっとも伝統が古いということは、関連病院の数や地域の医師輩出数が多くなるため、格式も高くなると考えられます。
旧六医大の序列から岡山大学がおすすめ?
旧六医大の序列から考えると、旧六医大でおすすめは岡山大学です。
岡山大学は旧六医大の中で偏差値が5位とかなり低いにもかかわらず、格式はトップになります。
なので、コストパフォーマンスが良い大学といえるでしょう。
また、岡山大学医学部の鹿田キャンパスは、JR岡山駅からバスで10分という最高の立地にあります。
JR岡山駅は新幹線が止まる駅なので、大阪や東京へのアクセスも抜群に良いです。
岡山市は比較的栄えているので、学生生活も充実することでしょう。
旧六医大の中では岡山大学は千葉大学に次ぐ立地の良さといえます。
旧六医大の序列から入りやすい穴場は熊本大学?
旧六医大の序列から入りやすい穴場は熊本大学です。
熊本大学医学部は、旧六医大にもかかわらず偏差値は他の医大よりも低くなっています。
熊本県熊本市の人口は74万人程度と割と都会です。
しかも、熊本大学医学部は、熊本市のど真ん中という良い立地にあります。
近くに熊本城があるくらいです。笑
地方医大は中心地から外れたところにキャンパスがある場合が多いのですが、設立が古いため、中心地の良い立地を確保することができたのでしょう。
偏差値が低いのに、意外と良い立地にある熊本大学は旧六医大の中で穴場ですね。