新生児の心拍数が早い理由は?
子供の心拍数は大人よりもかなり早いです。
新生児から大人にかけて、成長するにつれて徐々に心拍数は遅くなっていきます。
今回は、新生児の心拍数が早い理由をテーマにお話をさせていただきます。
新生児、乳児の心拍数の正常値は?
年齢 | 心拍数(回/分)の正常値 |
新生児 | 140 |
乳児 | 120 |
幼児 | 110 |
学童 | 90 |
12歳 | 80 |
成人 | 60~100 |
年齢ごとの心拍数の正常値は上の通りです。
成長するに連れて、人は心拍数が減少していくことがわかります。
新生児、乳児、子供の心拍数が早い理由は?なぜ?
新生児の心拍数が早い理由は、新生児は大人よりも体重あたりの基礎代謝量が多いからだと考えられます。
新生児の基礎代謝量は、体重あたり成人の2倍あるのです。
また、酸素消費量も2倍になります。
そのため、新生児は、心拍出量や肺胞換気量も2倍必要なのです。
心拍出量は、以下の式で表されます。
CO(心拍出量)=SV(1回拍出量)×HR(心拍数)
CO:Cardiac outoput
SV:Stroke volume
HR:Heart rate
新生児のSV(1回拍出量)は体重あたりで考えると、成人と同じです。
そのため、CO(心拍出量)を2倍にするには、HR(心拍数)を2倍にして対応するしかありません。
新生児の心臓は大人よりも2倍頑張っている、数で心拍出量を稼いでいるともいえるでしょう。