上位運動ニューロンと下位運動ニューロン違いをわかりやすく解説

上位運動ニューロンと下位運動ニューロン違いをわかりやすく解説します。

ここは、かなり理解しにくいところで、ちゃんと理解していないとすぐに忘れてしまうところです。

国家試験では、上位運動ニューロンと下位運動ニューロンが障害された時の症状が頻出になります。

今回は、上位運動ニューロンと下位運動ニューロン違いと覚え方をわかりやすく説明させていただきます。

上位運動ニューロンと下位運動ニューロン違いは?

上位運動ニューロンと下位運動ニューロンの違いは、簡単にいうと上位運動ニューロンは中枢神経、下位運動ニューロンは末梢神経であることです。

これだけ理解しておけば、すごくわかりやすくなりますよ。

わざわざ別の呼び方をしているせいで、わかりにくくなっているのでしょう。

ちなみに、中枢神経とは、脳と脊髄のことです。

末梢神経は、中枢神経以外の全身に分布する神経になります。

もう少し詳しく説明すると、上位運動ニューロンは脊髄前角細胞や脳幹の脳神経核まで、下位運動ニューロンは脊髄前角細胞や脳幹の脳神経核以下の部分ということになります。

ざっくりと、上位運動ニューロン障害は中枢神経障害、下位運動ニューロン障害は末梢神経障害と考えるとわかりやすくなるでしょう。

上位運動ニューロン
→中枢神経
例:脳、脊髄のうち脊髄前角細胞や脳幹の脳神経核まで

下位運動ニューロン
→末梢神経
例:中枢神経以外の全身に分布する神経で脊髄前角細胞や脳幹の脳神経核以下の部分

上位運動ニューロン障害と下位運動ニューロン障害の違いは?

上位運動ニューロン障害下位運動ニューロン障害
運動麻痺痙性麻痺弛緩性麻痺
筋トーヌス(筋緊張)亢進低下
筋萎縮(-)(+)
線維束性収縮(-)(+)
腱反射亢進減弱
クローヌス(+)(-)
病的反射
(+)(-)

上位運動ニューロン障害の症状はなぜ起こる?

まずは、上位運動ニューロン障害の症状がなぜ起こるかを見ていきましょう。

上位運動ニューロン(中枢神経)は、下位運動ニューロン(末梢神経)を抑制する働きがあります。

なので、上位運動ニューロンの抑制がなくなると、下位運動ニューロンが暴走、つまり亢進するわけです。

その結果、筋肉がカチカチに硬直してしまいます。

この状態が痙性麻痺です。

同様に考えると、筋緊張亢進、腱反射亢進も理解できるでしょう。

クローヌスも深部腱反射の亢進によって生じるので、クローヌス(+)も納得いくはずです。

病的反射も上位運動ニューロンの抑制がなくなることで、通常は生じない反射が起こるようになると考えられます。

下位運動ニューロン障害の症状はなぜ起こる?

下位運動ニューロン障害の症状は、上位運動ニューロン障害の症状の逆と覚えましょう。

なので、前述した上位運動ニューロン障害の症状を覚えていれば問題は解くことができます。

理解を深めるために、簡単に説明したいと思います。

下位運動ニューロンが障害されると、上位運動ニューロンからの筋肉を収縮するといった指令が筋肉へ届かなくなります。

すると、筋肉は弛緩した状態になるのです。

つまり、弛緩性麻痺が起こるということになります。

同様に、筋緊張は低下、筋萎縮が起こり、腱反射は減弱します。

線維束性収縮は、筋肉の様々な部分が不規則にピクピクと痙攣のような動きをするのですが、上位運動ニューロン障害でなぜ起こるのかは不明です。(調べてみましたが納得いく説明はありませんでした)

なので、線維束性収縮が下位運動ニューロン障害で起こるということは、覚えておく必要があるでしょう。

関連コンテンツユニット

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする