日本医科大学医学部は偏差値や倍率からみて入りやすいのかどうかをテーマに記事を書きました。
入試科目や配点、さらに平成31年入試から新たに導入されるセンター試験(国語)併用型入試についても紹介しています。
目次
日本医科大学医学部とは?
日本医科大学医学部は、東京都文京区にある私立大学。
開学140年を超える日本最古の私立医科大学で、慶応義塾大学医学部、東京慈恵会医科大学医学部と並び、私立医大御三家とも称される名門医学部です。
自由な校風が特徴。
再受験にも寛容で、幅広い年齢層の学生を受け入れていることは大きな特徴となっています。
医学部の中には、「二浪以上の学生の合格率が極端に下がる」という話のある大学も多い中、多浪生や再受験を志す人達にとっては1つ有力な志望校となってくるでしょう。
学費については、6年間で総額約2200万円と、私立医学部の中ではかなり安い部類です。
前期、後期と2回入試が行われるのが特徴で、定員はそれぞれ100名、21名と狭き門です。
※平成30年入試までのデータです。平成31年入試からの情報については後述。
優秀な人材の確保に力を入れており、近年入試のシステムに変更が多々発生しています。
受験を考える際には最新の入試情報を自分で確認するよう注意が必要です。
日本医科大学医学部の偏差値は?
日本医科大学医学部の偏差値は68です。
名門としての知名度もあり、学費も比較的安いため人気があり、偏差値は高くなっています。
日本医科大学医学部の倍率は高い?
日本医科大学医学部の入試倍率は以下の表の通りです。
2018 | 2017 | 2016 | |
前期試験 | 25.16倍(2541/101) | 20.96倍(2096/100) | 18.38倍(2132/116) |
後期試験 | 53.86倍(1131/21) | 57.22倍(1030/18) | なし |
※倍率は、(1次試験受験者数)/(2次試験正規合格者数)で算出
前期後期とも高い倍率を維持していますが、特に後期試験の倍率が高いのが特徴です。
ほとんどの私立医学部の入試が終了した2月下旬から3月上旬にかけて試験が行われるため、かなりの倍率となります。
また、2018年入試で倍率が上がったことも大きな特徴です。
これは学費の値下げ(570万円)の影響だと考えられています。
そのため、今後も同程度の倍率が続くものと思われます。
補欠合格者について
二次試験補欠合格者数については、以下の表のようになっています。
2018 | 2017 | 2016 | |
前期試験 | 172名 | 211名 | 270名 |
後期試験 | 53名 | 60名 | なし |
補欠合格者のうち、何人が繰り上げ合格となったのかといったデータは大学側からは公表されていません。
ただ、前期試験については100番以内、後期試験については10番以内、であれば繰り上げ合格となることへある程度希望を持つことができるようです。
日本医科大学医学部の難易度は偏差値や倍率から考えると・・・
日本医科大学医学部の難易度はかなり高いです。
私立医学部の中で偏差値は4位ですし、倍率も高いです。
特に倍率が50倍を超える後期試験は厳しい戦いになります。
日本医科大学医学部の入試概要
平成31年の入試から、後期試験に「センター試験(国語)併用型入試」が導入されることが発表されました。
それに伴い、前期試験の定員に変更があります。
各試験の募集人員について
新たに導入されるセンター試験(国語)併用型入試の定員10名分が、平成30年までの前期試験の定員100名から移動した形になります。
平成31年入試の定員
試験 | 一般前期 | 一般後期 | 後期(センター併用) |
募集人員 | 90名 | 21名 | 10名 |
特待生 | 30名 | 10名 | 3名 |
※特待生は、成績上位者のうち入学したものが対象。例えば一般前期なら、合格者上位30名のうち入学したものが特待生となる。
※特待生は、入学時の授業料(250万円)が免除される。
特待生になり、250万円が免除されると6年間の学費総額が1950万円となり、私立医学部の中でトップである国際医療福祉大学(1910万円)に次ぐ安さとなります。
なお、特待生の数が平成30年までと比べ3倍に増えているので、平成31年の入試では更なる倍率の増加が起きるかも知れません。
試験科目と配点
一般前期、一般後期、後期(センター国語併用型)のいずれも試験は一次試験(英数理)と二次試験(小論文及び面接)に分かれています。
大学ホームページでは、「全ての試験区分で併願ができる」と記載がされているため、後期試験での一般入試とセンター国語併用型の併願もできる、ということになります。
二次試験で課される小論文及び面接の配点は公表されていません。
一次試験の配点は公表されており、以下の通りとなっています。
一般前期、一般後期
科目 | 英語 | 数学 | 理科 |
配点 | 300点 | 300点 | 200点×2 |
※理科は物理・化学・生物の中から2科目を選択。各200点。
センター試験(国語)併用型
科目 | 英語 | 数学 | 理科 | 国語(センター) |
配点 | 300点 | 300点 | 200点×2 | 200点 |
※理科は物理・化学・生物の中から2科目を選択。各200点。
私立医学部専願の人がわざわざセンター国語の勉強をするのは得策ではないので、センター試験(国語)併願型については、主に国公立との併願の人の戦場となるでしょう。