医学部に予備校なしで独学で合格するのは無理ではないが、かなり厳しいです。
私は私立文系卒からの再受験で、数学はゼロからのスタートでしたが、医学部予備校なしで国立医学部に約1年2ヶ月の勉強期間で合格できました。
しかし、すべての方が独学に向いているとは思えません。
医学部に予備校なしで合格するには、自分の勉強方法を常に向上していく姿勢と諦めない強い意志が必要だからです。
なので、多くの方は、医学部予備校に行った方が医学部に合格する確率が高くなるといえるでしょう。
医学部予備校では、周りに同じ医学部志望者やサポートをしてくれる環境があり、情報もたくさん入ってくるからです。
今回は、医学部に予備校なしで合格するのが難しい理由について紹介させていただきます。
目次
医学部に予備校なしで独学で合格するのは無謀?
医学部に予備校なしで合格するのは無謀です。
現役生にとっては、医学部受験は初めての経験になります。
そのため、どのように志望校とする医学部を選ぶべきか、どのように勉強を進めていけば効率がいいのかが全くわかりません。
特に私立医学部の場合、面接対策や小論文対策は一人では不可能です。
これらの情報や対策をすべて自分で調べて、たくさんの情報から正しい情報を選択していくのはかなり遠回りなのです。
高校生は学校に行く必要もあるし、できるだけ勉強に時間を確保する必要があります。
志望校の選定や面接、小論文対策はなるべく時間をかけないようにして、勉強時間を確保するのが一番の合格への近道なのです。
そのためには、医学部専門予備校をうまく利用することが必要になってきます。
医学部に予備校なしで独学合格するのは難しい6つの理由
医学部に予備校なしで合格するのが難しい理由を具体的に紹介させていただきます。
医学部予備校なしだと正しい勉強法がわからない
医学部予備校なしでは、医学部合格のための正しい勉強法がわかりません。
どの教科書をどの程度まで理解して、どのレベルの問題がどれくらいの時間で解けるかをあなたは知っていますか?
医学部予備校に入れば、医学部に生徒を合格させるために10年以上指導してきたプロの先生がたくさんいます。
プロの先生は明確にあなたの勉強法に関する疑問も解消してくれるでしょう。
どれをどのくらいやればいいのかも理解していない状態で勉強しても成績は伸びません。
成績を最短で伸ばすためには、良い指導者が必要なのです。
もちろん、10年かければ独学でも医学部に合格することはできるかもしれません。
でも、10年も受験勉強に無駄な時間を使うことはできません。
1年か2年という短期間で合格しなければ意味がないのです。
医学部予備校は決して安くはありません。
しかし、あなたの貴重な人生を無駄にせずにすむのなら、そして、夢である医師になる道にすすむことができるのなら決して無駄な買い物にはなりません。
現時点で、明確な勉強方針を持っていない方は、医学部予備校に通った方が良いと思います。
医学部予備校なしでは受験情報が徹底的に不足する
医学部予備校なしだと、医学部の受験情報がまったく入ってきません。
そのせいで実力はあるのに、落ちてしまう人がいます。
一方、医学部予備校に入れば、友達や先生、チューターの方から自然と医学部に関する情報が入ってきます。
医学部受験は情報戦です。
どの医学部の受験方式が変わったとか、倍率が下がって穴場だとか、国語の比率が低いので、国語が苦手な人は受かりやすいとか、そういった情報を一人ですべて収集するのははっきりいって不可能です。
いくら時間があっても足りません。
そんなことするくらいなら勉強をしたほうが良いでしょう。
医学部予備校に入れば勝手にそのような有益な情報が入ってくるのです。
だから、医学部予備校に入った時点で医学部を予備校なしで目指す人よりもかなり有利になります。
自分一人で医学部に関する情報を集めることができる自信がないなら無難に医学部予備校に入るのがおすすめです。
医学部予備校なしだとライバルがいないのでやる気が出ない
医学部予備校なしだと同じ医学部を目指すライバルができません。
ライバルがいると、あいつには負けたくないという気持ちからつらいときも頑張ることができます。
ときには、わからない問題を教え合うこともできるでしょう。
他の医学部志望者がどんな勉強をしていて、どれくらいの成績をとっているかがわからないのはとても不安です。
自分の勉強法が正しいのかがとても不安になりますよ。
でも、周りの人も同じようにやっていたらとても安心感があるんですね。
このように、ライバルがいることでやる気が出たり、安心感を感じることができるので、1年という長くてつらい受験勉強を乗り切ることができるのです。
受験勉強は孤独で本当に辛いものだと思います。
まわりに同じつらさを分かち合う人がいるのは本当に心の支えになるものです。
なので、医学部予備校に行った方が医学部に合格する確率は爆発的に上がると考えられます。
医学部予備校なしだと勉強の悩みが相談できない
医学部予備校なしの人は、勉強の悩みを相談する相手がいません。
医学部受験をしていると、成績が思うように伸びなかったり、勉強のやり方に疑問をいだいたり、志望校が決まらないなどのさまざまな勉強に関する悩みが出てきます。
私も成績が伸び悩んだり、受験をやめようと思ったことすらあるのです。
何とか私は立ち直れましたが、予備校なしで独学の人で、途中で医学部受験をやめてしまったという話もたくさん聞いたことがあります。
受験ではメンタル面もほんとうに大事で、悩みができたときに相談できる相手がいる環境にいることはとても大切なことなのです。
なので、私は予備校なしで独学か、予備校に行くか迷っていると相談を受けたときは、医学部予備校に行くことをおすすめしています。
医学部予備校なしだと質問できない
医学部予備校なしでは、わからない問題を質問できないのが最大の問題です。
理科や英語ならネットで調べれば何とかなります。
しかし、数学は無理です。
しかも、医学部受験では数学の配点割合が大きいので、数学ができないと合格できません。
それほど重要な数学でわからない問題を聞くことができないのは、他の医学部受験生と比べてかなり不利になるのです。
もしかしたら、そのわからない問題のせいで不合格になってしまうことすらあります。
数学は大問1つわからなければ普通に50点飛びますからね。
なので、わからない問題をいつでも質問できるようにするためにも、医学部予備校に通った方がいいといえるでしょう。
医学部予備校なしでは、面接や小論文で落ちる
医学部予備校なしだと、面接や小論文で落ちる可能性があります。
私立医学部の受験は特殊で、面接や小論部もかなりの割合で合否に影響してくるのです。
医学部特有の面接における答え方を学んでおく必要があります。
また、コメディカルを差別する発言をしたせいで面接落ちしたという情報もあるので、かなりの綿密な面接対策が必要なのです。
いくら成績がよくても面接や小論文で落ちる可能性があるのが私立医学部受験の怖いところなんですよ。
面接や小論文は予備校なしで対策するのは無理です。
模擬面接でフィードバックをもらったり、小論文の添削をしてもらわないと自分ではダメなところに気づくのは無理でしょう。
私も面接対策だけは医学部予備校にお願いしました。
面接と小論文対策だけは絶対に医学部予備校にしてもらいましょう。