薬剤師から医学部再受験や学士編入をする人がとても多いと感じます。
もともと薬剤師で医学部再受験した方もいれば、学士編入で入ってきた方もどちらもいるのです。
個人的には薬剤師から医学部に入るなら学士編入の方が入りやすいと思います。
ただ、これは学士編入の方が勉強時間も短くてすむし、薬剤師として働いた経験が活かせるからです。
目次
薬剤師が医学部再受験や学士編入する4つの理由
薬剤師は医学部コンプレックスを持つ人が多い?
薬剤師には医学部コンプレックスを持つ人が多いと思います。
薬学部に入る方の中には医学部を受験していたが合格できずに諦めて薬学部に入ったという方が少なくありません。
人間誰しも手に入れたくても手に入れられない場合、それに対してコンプレックスのような感情をいだきます。
いわゆる医学部コンプレックスというものです。
私が同じ境遇なら確実にコンプレックスを感じるでしょう。
通常の仕事ならサラリーマンになると忘れられるものですが、薬剤師になると、仕事で医師と関わる場面も多くなります。
そうすると、過去に医学部入れなかった自分を思い出してしまいます。
そのたびにもう一度医学部を受験しようかと考えてしまうものです。
医療関係の仕事についている限り、医学部コンプレックスは解消されることがないので、それを解消するために医学部再受験や学士編入によって医学部を目指す人が多いのだと思います。
薬剤師は医学部に入ると授業の科目免除がある?
薬剤師は医学部に入ると授業の科目免除がたくさんあります。
薬学部の授業と医学部の授業は重複しているものが多いので、大変な医学部の授業を減らすことができるのです。
薬剤師を経て医学部に入ってきた同期がいるのですが、単位取得が難しい試験もたくさん科目免除になっていて正直うらやましいと思っていました。
学士編入だと薬剤師の経歴は有利?
学士編入の場合、薬剤師の経歴は有利に働くと思います。
私の大学でも学士編入の方の中には必ず薬剤師の方がいるので、結構有利なのでしょう。
ただし、薬剤師の方で学士編入を目指す人が多いというのもあるでしょうから、たくさんの薬剤師の中で、どう自分を差別化するかという工夫は必要となります。
学士編入の場合、医療に関係する経歴がある人の方が有利になるのです。
医師以外の別の視点から見ることもできる医師って貴重な存在ですからね。
医学部再受験の場合、薬剤師という経歴は一切関係なくて学力一発勝負になるので、あまり得策とはいえません。
学力で勝負できるなら現役のときに合格できているはずですからね。
年を重ねたことでむしろ記憶力が低下している分、さらに不利になるはずですよ。
薬剤師は医学部に入っても高収入バイトができる?
薬剤師から医学部再受験や学士編入で医学部に入る人が多い理由に、薬剤師は高収入バイトができるということがあります。
具体的には、病院の薬剤部の当直バイト、ドラッグストア、調剤薬局などがあるでしょう。
平日の授業終了後や土日にアルバイトをすることが可能です。
サラリーマンから医学生になると、収入はゼロになるのが普通です。
しかし、薬剤師だと国家資格を持っているので薬局で高収入バイトができます。
私の同期でも薬剤師で薬局でバイトをしている人がいるのですが、時給が高くてうらやましかったですね。
また、前述したように、科目の免除をたくさん受けられるので受ける授業も少なくてすみます。
そのため、バイトに時間を使うということもできるのです。
医学部に入ってからも一定の収入が見込めるので一旦学生に戻るという選択肢を選びやすいのでしょう。
かりに結婚していたとしても何とかやっていけるのではないでしょうか?
また、国家資格を持っているので食いっぱぐれがありません。受験のために仕事をやめてもすぐに再就職できるのは魅力的です。
薬剤師から医学部を目指すなら勉強時間確保のために転職すべき
医学部再受験も学士編入も甘い道のりではありません。
本気で医学部を目指す気があるのなら、勉強時間を確保するために、比較的拘束時間の短い仕事に転職すべきです。
幸い、今の時代は転職サイトがありますからね。
登録してどんな求人があるかだけでもチェックしておきましょう。
勉強時間を確保できたら、後は勉強するのみ。
医学部再受験であろうが、学士編入であろうがかなりの知識量が求められますよ。
生半可の覚悟でやるくらいならやらない方がマシだと思うので、今一度本気で医学部を目指す気があるのかは自問自答しておきましょう。