センター試験平均点の推移と難易度をテーマにお話をしたいと思います。
医学部受験では避けては通れないセンター試験。
センターを制するものは医学部を制するといわれるほどセンター試験の配点比率が60%を超える国立医学部も存在しています。
そんなセンター試験の平均点から難易度の変化について考えていきましょう。
センター試験平均点の推移
国立医学部を受験する人が受ける主なセンター試験の科目の平均点の推移をまとめました。
センター試験は平均点が60点となるように作られているので、平均点が60点を超える年は易しい年度。60点未満の年は難しい年度といえるでしょう。
なので、赤字が易しかった年度、青字が難しかった年度になります。
センター試験の平均点推移
科目 | 平成27年平均点 | 平成28年平均点 | 平成29年平均点 |
国語 | 59.61 | 64.69 | 53.48 |
世界史B | 65.64 | 67.25 | 65.44 |
日本史B | 62.01 | 65.55 | 59.29 |
倫理・政治経済 | 59.57 | 60.50 | 66.63 |
数学I・数学A | 61.27 | 55.27 | 61.12 |
数学II・数学B | 39.31 | 47.92 | 52.07 |
物理 | 64.31 | 61.70 | 62.88 |
化学 | 62.50 | 54.48 | 51.94 |
生物 | 54.99 | 63.62 | 68.97 |
英語 | 116.16 | 112.42 | 123.72 |
リスニング | 35.39 | 30.81 | 28.11 |
上の表を見てもらえば分かりますが、科目ごとに難易度の差があることが分かります。
まだ選択科目を選択していない人は、高得点がとりやすい平均点の高い科目を選択した方がいいでしょうね。
得点調整も多少はありますが、完全に調整されるわけではないので、平均点の高い易しい科目を選択して高得点を取ったほうが有利だと考えられるからです。
それでは、平均点から各科目の難易度についてみていきましょう。
センター試験の科目ごとの難易度は?
先ほどの表を見ると、数学II・数学Bは例年平均点が50点以下とかなり難易度が高いですね。
一方、世界史Bの平均点は例年65点を超えています。
世界史Bは例年易しい傾向があるということが分かるでしょう。
国語は毎年平均点が大きく変動しています。
それだけ安定した点数をとることが難しいのでしょう。
なので、国語で高得点を取れた方はかなり医学部合格に近づくといえますね。
他の科目の平均点は良かったり悪かったり年度によって変わっていますね。
なので、難易度も易しかったり難しかったりするということです。
センター試験の難易度が毎年難しくなっている説とは?
センター試験の難易度は毎年難しくなっていると思います。
それは英語の長文の語数を見てもらえれば分かるでしょう。
10年前に比べて英語の文章量が圧倒的に増加しています。
また、国語の長文読解も同じく10年前よりも文字数がかなり増えています。
そのため、古い過去問を解けば9割以上正解で10分以上時間も余るのに、最新の過去問だと時間切れで点数も悪いということがおこるのです。
特に、センター試験の難易度が難しくなっているのは英語と国語でしょう。
この2科目は明らかに難しくなっています。
しかし、毎年少しずつ少しずつ文章量が増やされているので、受験生もそれに対応して対策をするのです。
その結果、センター試験の平均点は10年前とそれほど変わらないということになっているのでしょう。
それでもセンター試験自体が難しくなっているのが事実だと思います。
昔合格した人よりも今合格する方が難しいといえるかもしれませんね。