目次
ロリポップの移転を決めた理由は?
ロリポップはサーバー応答速度が遅い
Googleの検索結果で上位に表示されるには、サイトの表示速度が速い必要があります。
ロリポップサーバーだとワードプレスの場合、サーバーの応答速度は、平均1.4秒もあるんです。ちなみに、プランはスタンダードプランです。
サイトの表示速度の測定はこちらでできますよ。
エックスサーバーに移行後は、この通り、サーバーの応答速度が平均0.43秒に大幅に改善しました。
この1秒の差がSEOでは大きな差になるんですよ。
ちなみに、僕は安くて高速と評判がいい「X10プラン」に移転しました。
ロリポップからエックスサーバーにエラーなくサーバー移転する方法
注意事項
サーバー移転は自己責任です。
必ずバックアップはとりましょう。
また、環境の違いにより微妙に操作が異なることもあります。
ちなみに、僕も他のサイトを見ながらやりましたが、2つくらいつまづきました。
その躓いたポイントもまとめておくのでみなさんは、ロリポップからエックスサーバーに
スムーズに移転できるように頑張ってくださいね。
サーバー移転の流れ
まずは大雑把にサーバー移転の流れを把握しておきます。
ロリポップの「データーベース」をダウンロード
↓
ロリポップの「ファイル」をダウンロード
↓
エックスサーバーで10日間無料お試し契約・設定
↓
エックスサーバーに「データーベース」をアップロード
↓
エックスサーバーに「ファイル」をアップロード
↓
エックスサーバーでの動作確認をする
↓
ネームサーバーの設定変更
↓
エックスサーバーとの正式契約
↓
ロリポップとの契約解除
おおまかにサーバー移転の流れはこんな感じになっています。
以下より、それぞれの項目ごとの詳しい設定を説明します。
ロリポップの「データーベース」をダウンロード
最初にすること
まず、最初にすることは、以下の2つです。
・キャッシュ系プラグインをアンインストール(削除)する
・ロリポップとエックスサーバーのPHPバージョンを同じにする
キャッシュ系プラグインを利用している方は、まずアンインストールが必要です。
しかし、むやみにアンインストールすると、サイトが真っ白になったりしてしまうので、
慎重に行ってください。
WP Super Cacheのアンインストールはこちらにまとめてあります。
他のw3 total cacheなどのアンインストール法はこのあたりを参考にしてください。
W3 Total Cache でえらい目にあった➾エラーにならないアンイストール方法
次に、ロリポップとエックスサーバーのPHPバージョンを同じにするのですが
エックスサーバーは現在5.6バージョンに対応してるので
ロリポップのユーザー専用ページから
「WEBツール」→「PHP設定」より
移転するドメインのバージョンを「5.6(モジュール版)」に設定し、変更をクリック。
他のキャッシュ系プラグインもあれば、停止して削除することを推奨します。
・DB Cache Reloaded Fix
・WP File Cache
・MO Cache
・Head Cleaner
・SiteGuard WP Plugin(削除しないとダウンロードや動作確認でエラーがおこります。)
データベースのダウンロード
まずは、ロリポップ!FTPで移転するワードプレスのフォルダ内の「wp-config.php」を開きます。
すると、MySQL設定という記述があります。
以下の黒く塗りつぶしたところの情報を今後使うことになるので写真をとるか、メモしておきます。
ロリポップのユーザー専用ページから
「WEBツール」→「データベース」→「操作する」をクリック。
※複数データベースがある場合は、移転したワードプレスのデーターベースの「操作する」をクリック。
次は、「phpMyAdminを開く」をクリック。
すると、ログイン画面が現れますから、さきほどメモしておいた
MySQLのユーザー名、パスワードを入力し
サーバーの選択では、ホスト名を選択します。
そして、「実行」をクリックしてください。
次は、左上に「information_schema」と、さきほどメモした「ユーザー名」が表示されていますから「ユーザー名」をクリック。
そして、上のタブにある「エクスポート」をクリックします。
エクスポート方法の「詳細ー可能なオプションをすべて表示」を選択。
生成オプションの「DROP TABLE/VIEW/PRODUCE/FUNCTION/EVENTコマンドを追加する」を選択。
一番下にある「実行」をクリック。
以上でロリポップのデータベースのダウンロード作業は終わりです。
次は、ロリポップのファイルのダウンロードを行います。
ロリポップの「ファイル」をダウンロード
ロリポップ!FTPでは大量のファイルのダウンロードが早くできませんから
FFFTPというフリーソフトを使用します。
まず、こちらでFFFTPをダウンロードします。
次にFFFTPの設定を行います。
「接続」→「ホストの設定」→「新規ホスト」とクリック。
同時に、ロリポップのユーザー専用ページ内のアカウント情報のサーバー情報を確認。
ホスト名→FTPSサーバー
ユーザー名→FTP・WebDAVアカウント
パスワード→FTP・WebDAVパスワード
をそれぞれ入力します。
※重要な設定
次は、重要な設定です。僕はこの設定を知らずにダウンロードしたところエラーが出て
ダウンロードができませんでした。バックアップをとるために、FFFTPを使うとき
にも重要な設定ですので覚えておくといいですよ。
「暗号化」タブを選択。
「暗号化なしで接続を許可」を選択。
「FTPS(Explicit)で接続」のチェックを外す。
後は、OK→接続とクリックして
ロリポップサーバー内のフォルダが右画面に表示されれば接続は完了です。
この暗号化の設定は、データ転送時の暗号化を無効にするものです。
だから、移転が終わるとチェックを外して元に戻すのを忘れないでください。
画面の左側が自分のPCになるので、ここにダウンロードしたファイルを入れたいフォルダを設定します。lolipopdataなどという新しいフォルダを作るといいです。
画面の右側がロリポップサーバー内のデータになるのでデータをすべて選び右画面から
左画面にドラッグ&ドロップすればダウンロードが始まります。
データ量が多いので数時間はかかるはずです。
エックスサーバーで10日間無料お試し契約・設定
ファイルのダウンロードに時間がかかるのでこの間にエックスサーバーで10日間無料お試し契約を申し込みます。
まずはエックスサーバーのこのページへ移動してください。
↓↓↓
エックスサーバー
右側のサーバー無料お試し10日間の
「お申し込みはこちら」をクリックして申し込みます。
申し込みが終わると登録したメールアドレスに
【Xserver】■重要■サーバーアカウント設定完了のお知らせ (試用期間)
というタイトルのメールがくることを確認しておいてください。
このメールには設定に必要な情報が書いてますから必ず保存しておいてください。
エックスサーバーの設定
エックスサーバーにアクセスし、
ログイン→サーバーパネル→サーバーパネルログインフォーム
と進みます。
ここに、【Xserver】■重要■サーバーアカウント設定完了のお知らせ (試用期間)
というタイトルの届いたメールないのサーバーID、パスワードを入力しログインしてください。
ドメインを追加
サーバーパネルのドメイン設定をクリック。
ドメイン追加設定をクリック。
移転したドメインを入れて、ドメインの追加(確認)をクリック。
エックスサーバーにWordPressをインストール
サーバーパネルの自動インストールをクリック。
移転したいドメイン横の「選択する」をクリックする。
プログラムのインストールをクリック。
WordPress日本語版のインストール設定をクリック。
ブログ名、ユーザ名、パスワードはロリポップのときと同じものをいれておけば大丈夫です。
ユーザ名、パスワードは、ワードプレスサイトにログインするときに使っているものです。
メールアドレスもなんでもいいですよ。
MySQLデータベース名、MySQLユーザ名、MySQLパスワードはこの後、必要なので
メモっておいてくださいね。
最後に、右下のインストール(確定)を押すと、ワードプレスのインストールは完了です。
これにより、エックスサーバー内にWordPressのファイルやフォルダ、データベースが作成されました。
次は、先ほどロリポップサーバーからダウンロードしたファイルやデータベースを
エックスサーバー内にアップロードしていく作業になります。
エックスサーバーにデータベースをアップロードする
まず、エックスサーバーのサーバーパネルの「phpmyadmin(MySQL5.7)」を
クリックします。
次に、さきほどメモしておいたMySQLユーザ名、MySQLパスワードを入力しログインします。
information_schemaの上の自分のデータベース名をクリック。
次に、wp_○○というファイルがたくさん表示されているのを確認したのち、
すべてチェックするを選択。
チェックしたものを削除をクリック。
以下のクエリを本当に実行しますか?と確認されますが、「はい」をクリック。
インポートタブをクリック。
ファイルを選択からロリポップサーバーのデータベースからダウンロードしておいたファイルを選択します。
そして、一番下の実行をクリック。
インポートは正常に終了しました。
と表示されるとデータベースのアップロードは完了です。
後、もうちょっとです。
頑張りましょう。
エックスサーバーへWordPressのファイルをアップロード
準備
TeraPadをダウンロードします。
テキストエディタであれば何でもいいので、別のソフトを持っていればダウンロードしないでも大丈夫です。
FFFTPをエックスサーバーに接続
接続をクリック。
ホストの設定をクリック。
新規ホストをクリック。
すると、この画面が出ます。
次に、エックスサーバーから届いたメール
【Xserver】■重要■サーバーアカウント設定完了のお知らせ (試用期間)
に書かれている情報を入力します。
ホストの設定→エックスサーバー (適当です笑)
ホスト名(アドレス)→FTPホスト
ユーザー名→FTPユーザー
パスワード→FTPパスワード
ローカルの初期フォルダ→ロリポップからダウンロードしたファイルのあるフォルダ
と設定してください。
【重要!】
ファイルのダウンロードのときにも注意しましたがここが大事な設定です。
ちゃんと設定しないとエラーがでてアップロードできません。
暗号化タブをクリック。
↓
暗号化なしで接続を許可にチェック。
↓
FTPS(Explicit)で接続のチェックを外す。
↓
OKをクリック。
この設定は、データ転送時の暗号化を行わないというものです。
だから、移転が終わるとチェックを外すのを忘れないでくださいね。
接続を押すと
右画面にエックスサーバーないのフォルダが表示されるようになります。
次は、右画面内の移転するドメイン名のフォルダをダブルクリック。
WordPressのファイルはpublic_htmlフォルダのなかに入っているので
public_htmlフォルダをダブルクリック。
するとこんな画面になりました。
「.htaccess」「wp-config.php」の内容変更
右画面に表示されているエックスサーバー内に新しくダウンロードしたWordPressの「.htaccess」「wp-config.php」ファイルをデスクトップにドラッグ&ドロップして
ダウンロードします。
次に、デスクトップにダウンロードしたエックスサーバーのWordPressの「.htaccess」を
TeraPadで開き、記述をすべてコピーします。
※Windowsのメモ帳だとうまくいかないことがあるので必ずテキストエディタを用いること。
ロリポップからダウンロードしたファイルの「.htaccess」を
TeraPadで開き、一番上にコピーしたものを貼り付けます。
また、このロリポップからダウンロードした「.htaccess」内に
「# BEGIN Lolipop」と「# END Lolipop」で囲われた記述があれば
削除してください。
私の場合、この記述はなかったので、何もしていません。
以上で、「.htaccess」の内容変更は終了です。
次は、「wp-config.php」の内容変更をします。
「wp-config.php」にはロリポップのデータベースの情報が書かれています。
これをこれから移転するエックスサーバーのデータベースの情報に書き換えます。
そのために、まずは、ロリポップからダウンロードした「wp-config.php」を
TeraPadで開きます。
次に、新しくデスクトップにダウンロードしたエックスサーバーのWordPressの
「wp-config.php」を開き、その中のデータベース情報を
ロリポップからダウンロードした「wp-config.php」に記載します。
以上で、「wp-config.php」の内容変更は終了です。
ようやくファイルのアップロード
さて、やっとファイルのアップロードです。
左画面のロリポップからダウンロードしたデータの中の移転したWordPressのデータが
入ったフォルダを開きます。wp-admin、wp-content、wp-includesというフォルダが
入っているはずです。
そして、Ctrlキーを押しながらすべてのファイルをクリックするか、ドラッグしてすべてのファイルを選択し、右画面にドラッグ&ドロップします。
すると、アップロードが始まるのですが、上書きを選択。
以降全てをクリック。
※私の場合install.phpとsiteguardというプラグイン関連のファイルがアップロードできませんでした。
しかし、install.phpはインストールのとき以外は不要ですし、siteguardはどうせ削除しなければいけませんからアップロードできなくてもOKです。
アップロード終了まで小1時間くらいかかります。
これがうまくいけばエックスサーバーへの移行作業はほぼ終わりです。
次は、エックスサーバー上でWordPressが正常に作動するかを
確認する作業になります。
エックスサーバーでWordPressの動作確認
SiteGuard WP Pluginの削除
SiteGuard WP Pluginをまだ削除し忘れた方はこのままだと動作確認ができませんから
FFFTPで削除します。SiteGuard WP Pluginを導入していない方、削除した方はとばしてください。
エックスサーバー内で
移転したドメインフォルダ→public_html→wp-content→pluginsと進みます。
すると、siteguardというフォルダがあるので右クリックして削除をクリック。
ポップアップが出たらすべて削除でOKです。
これで、SiteGuard WP Pluginの削除が完了しました。
このプラグインは移転が完全に完了したときに再びインストールするのをおすすめします。
hostsファイルの設定
現在ロリポップサーバーとエックスサーバーに同じWordPressのデータがあります。
しかし、通常ネームサーバー(DNS)の変更をしない限り、ロリポップサーバー上の
WordPressが表示されることになっています。
そこで、エックスサーバーのWordPressの動作確認をするために自分のPCだけ
サイトのURLにアクセスしたときにエックスサーバーのWordPressが表示されるようにします。
このような設定はhostsファイルの記述を加えることで可能です。
では、早速やっていきましょう。
まず、エックスサーバーのサーバーパネルでサーバー情報をクリック。
IPアドレスを確認。
次は、Windowsのメモ帳を右クリックして管理者として実行します。
ファイル→開くをクリック。
すべてのファイルを選択。
↓
ファイル名に「C:\WINDOWS\system32\drivers\etc」をコピー。
↓
開くをクリック。
↓
hostsファイルをダブルクリック。
hostsファイルの一番下の行にさっき調べた
「エックスサーバーのIPアドレス+半角スペース+ドメイン名」を入力。
ここで私はつまづきました。
3時間は悪戦苦闘しました。
ポイントは
・http://は絶対つけない!
・www.もつけない
・1行だけ上のスクショのように記述する。
必ずこれらのポイントを守ってください。
そうでないとhostsファイルの変更が反映されないんですよ。
後は上書き保存をします。
ちなみに、動作確認が終わった後は、hostsの内容変更を元に戻すのを
忘れないでくださいね。
ここで、念のため再起動したほうがいいでしょう。
そして、新たに自分の移転したURLを開くと
エックスサーバーのWordPressが表示されます。
エックスサーバーのWordPressが表示されているときは
管理画面のインストール済みプラグインの中に
Hello Dollyがあるので、これで確認できます。
もし、ログインページが見つからないときは
ドメイン名+wp-login.phpにアクセスすればログインページが出てきます。
後は、管理画面やサイトのページをいろいろ開いてみて
問題がなければ動作確認は終了です。
ネームサーバーを変更する
動作確認して異常がなければネームサーバーを変更します。
私はムームードメインを使っていましたから
コントロールパネル→ネームサーバ設定変更をクリック。
ネームサーバ設定変更を行いたいドメインの「ネームサーバ設定変更」をクリック。
GMOペパボ以外のネームサーバを使用するを選択し
【Xserver】■重要■サーバーアカウント設定完了のお知らせ (試用期間)
というメールに記載のネームサーバ情報を5つ記載します。
最後に一番下のネームサーバ設定変更をクリックして完了です。
お疲れ様でした。
2,3日間はエックスサーバー側につながったりロリポップにつながったり
不安定になるので、しばらくはキャッシュ系プラグインの導入は
やめておいたほうがいいです。
最後にエックスサーバーと契約する
エックスサーバーとの契約も忘れないうちにやっておきましょう。
無料お試し期間の10日間を過ぎてしまうとサイトが表示されなくなってしまいますから
これまでの移転作業が無駄になってしまいます。
エックスサーバーに移動します。
インフォパネルにログインし、料金のお支払いをクリック。
左のチェックボックスにチェックを入れて
更新期間を選択し、お支払方法を選択するをクリック。
後は、問題なく契約できるでしょう。
あ、もう1つロリポップとの自動更新契約を設定している方は解除を忘れないでくださいね。
そうでないと、無駄にロリポップのサーバー代を支払いことになってしまいますから。
さいごに
どうでしたか?
最後まで移転できましたか?
かなり大変な作業だったのではないですか?(笑)
私も他の解説サイトさんを参考に移転したんですが
いくつかつまづきまして、結局2,3日かかってしまったんです。
だから、PCに詳しくない初心者の方でも移転できるように
かなりわかりやすく書くようにしたつもりです。
このページを見れば私がつまづいた点も問題なく解決することができるでしょう。
このページを見ている方のWordPress移転がうまくいくことを願っております!