医学部再受験では、学士編入という選択肢もあります。
この記事では、再受験生の学士編入について書きました。
医学部再受験 学士編入制度とは?
大学側が多様な人材を確保するために、4年制大学に在学もくしは卒業した人を対象に2、3年次に編入することを認める制度のことです。
アメリカにおけるメディカルスクールをモデルに、日本でも他分野で活躍する有能な人材を確保することを目的に創設されました。
大体3年次に編入することになるので、在学年数が4年に短縮されることになります。
しかし、3年の授業を受けながら2年の解剖実習に参加することになり、スケジュールは超ハードです。
一般受験の受験時代と同じ程度に、土日もひたすら勉強しなければいけません。
それでも、再受験生にとって4年で卒業できるというのは大きなメリットであると思います。
ただし、文系出身で基礎学力がない状態にもかかわらず、学士編入で入学してしまうと授業についていけない可能性があります。
こういう事態が考慮されるので、私立文系出身者は合格しにくいように思われます。
医学部再受験 学士編入 試験科目について
試験科目は大学によりますが、書類審査⇒学科試験⇒面接という流れが一般的です。
学科試験では、多くの大学が英語と生命科学を課しています。
だから、英語が得意だったり、理科系の大学出身者は有利です。
医学部再受験 学士編入 試験時期はいつ?
4~7月に出願⇒8~9月に1、2次試験を実施⇒9月合格発表
9~10月出願⇒10~12月試験⇒年内合格発表
というスケジュールが一般的です。
医学部再受験 学士編入 合格するには?
合格者のほぼすべての人が、理系出身です。
海外の大学出身だったり、東京大学、京都大学の理系出身者が多いですね。
特に薬学部の人が多いです。
英語が試験科目の1つにあるので、英語をできることが有利になるのでしょう。
医学部以外の理系出身だと、他の学術分野の視点を医学に導入できるという点で評価されています。
次に多いのが、看護師、薬剤師などの医療従事者の方です。
やはり、医師とは違う医療職を経験したことでわかる新しい視点というのは評価されるのだと思います。
後、大学のある県の地元出身者は有利となります。
やはり、地元出身者は、卒業後も地元に残ってくれる可能性が高いですからね。
東京大学、京都大学の理系出身者の人が受験しに来る以上、私立文系出身の人で学士編入から合格するのはかなり難しいといえます。
やはり、近年医学部の留年の多さが問題になっていて、難しい入学試験を課すことが出来ない以上、大学入学後の授業についてこれるのかを判断するために、文系出身者を入学させるというのはリスクが大きいという判断が行われるのでしょう。
医学部再受験 学士編入は併願ができる
学士編入試験は、各大学ごとに試験時期が違うので複数の大学を受験することが可能です。
併願が可能というのも、学士編入が難しいといわれる理由となっています。
併願が可能なので、倍率が爆発するんですね。
しかも、穴場が存在しなくなりますから、経歴や試験の点数が重要視されることになります。
また、併願するとしても、各大学まで受験をしにいくための旅行費がかなりかかるでしょう。
5~10の大学を受けるとなると、受験費用に加えて、さらに数十万円の費用が必要となります。
おわりに
よほど経歴に自信があるか、医療職出身でないと、学士編入は厳しいと思います。
しかし、可能性はないわけではないです。
チャンスがあるなら私も目指していましたし、簡単に受かるならこんなに一般受験で受験する人が多くなることにはならないと思います。
かなり狭き門であることは覚悟しておく必要がありますね。